「キリン・スクール・チャレンジ」で飲み物と生産地とのつながりを中高生がポスターにしました
- 環境
2015年09月18日
「つながっている 私たちと世界」をテーマに飲み物と世界のつながりを中高生に考えてもらうためのワークショップ「キリン・スクール・チャレンジ」が2015年8月6日と8日の2回にわたって開催されました。 本ワークショップは、今回で5回目、6回目となりますが、今回も首都圏を中心に遠くは静岡や愛知県からの参加者もあり、2日間の2回で合計47名の中高生のみなさんに参加いただきました。
いつものように、午前中は講義。
まずは、レインフォレスト・アライアンス日本市場代表の堀内さんから熱帯雨林の喪失と生物多様性の危機、そしてそれを解決するための持続可能な農園認証制度の説明です。
熱帯雨林が伐採される原因の1つが農地の拡大。途上国では、貧困の問題もあって十分な農業技術を学ぶ機会がない農家がたくさんあります。そのような農家が収入を増やすために農地を広げようとして森林を伐採してしまうことがあるのです。
下に示したカエルのマークを見たことがありますか?このカエルのマークは、このような問題に対応するために、野生生物の保護、土壌や水資源の保全、農園の労働者と家族の生活向上などを通じて、持続可能な農園経営を目指す基準を満たしている農園に与えられるマークなのです。
次はキリンから「キリン 午後の紅茶」のふるさとスリランカで展開しているレインフォレスト・アライアンス認証取得支援の背景と取り組みの説明。
キリンにとってもスリランカの紅茶農園の持続可能性は重要な課題。でも、いきなり認証茶葉だけを調達するようにした場合、持続可能な農園を目指したいと思っていても資金が不足している農家を切り捨てることにつながるのではないか?そんな疑問を持ったキリンでは、意欲のある農家が認証を取得することを支援することから始めることにしたのです。
午後からは、午前の講義で学んだことをチームで話し合い、社会に伝えたいと思うテーマを決めてポスターにするワークショップです。
予め用意されたカエルの認証マークや商品、スリランカの絵、写真などを印刷したシートを自分たちでA4のシートに配置しながら作っていきます。
最初に伝えたいテーマを決め、訴えかけるためのワードを考えるまでが大変ですが、そこが決まればワイワイガヤガヤとチームで盛り上がりながら制作がみます。
出来上がった作品は、どれも飲み物と生産地とのつながりを意識したレベルの高い作品ばかりでした。
参加者の皆さんからは、
「紅茶を作るのに多くの人が関わっていることに気づいた。」
「日本が途上国を支えていると思っていたけど、実は途上国に支えてもらっていることが理解できた。」
「持続可能な取り組みが色々あっても、最後は消費者である自分たちが選ぶかどうかにかかっていることが分かった。」
「これからは、もう少し世界とのつながりを意識していきたい。」
と言った意見を頂きました。
キリンは、今後も継続して「キリン・スクール・チャレンジ」を開催し、「つながっている 私たちと世界」をテーマに、持続可能な社会に向けて中高生のみなさんと一緒に考えていきたいと思っています。是非、みなさんも参加してくださいね。
2015年8月6日
2015年8月8日
※所属(内容)は掲載当時のものになります。