2008年12月8日

キリン食生活文化研究所 レポートVol.12
「鍋料理の楽しみ方」に関する意識調査結果について
〜自宅で鍋料理を食べたい理由の1位は「身体が温まるから」。今年の人気の鍋は?〜

 キリンホールディングス株式会社(社長 加藤壹康)のキリン食生活文化研究所では、調査や当グループが保有している各種資料に基づき、食に関する様々な情報を研究レポートとして随時お知らせしています。今回は、11月中旬に全国の20歳以上の男女を対象に「鍋」についてのインターネット調査を実施し、3,537人の有効回答をまとめました。

【トピックス】

  • ■定番の鍋料理は「寄せ鍋」「おでん」「すき焼き」がトップ3。20代のトップは「キムチ鍋(チゲ鍋)」。
  • ■自宅で作ってみたい鍋料理の1位は「キムチ鍋(チゲ鍋)」次いで「カレー鍋」。女性は男性と比べて「カレー鍋」(36%)「豆乳鍋」(23%)の比率が高い。
  • ■今年お店で食べてみたい鍋料理は「かにすき」「ちゃんこ鍋」「てっちり」「しゃぶしゃぶ」と、外食では季節の高級食材を楽しみたい傾向。
  • ■自宅で鍋料理を食べたい理由は、「身体が温まるから」がトップ。女性は次いで「野菜がたくさん食べられるから」。鍋料理に対して‘冷え対策や健康’への意識がうかがえる。よく食べる食材でも女性は男性と比べて「豆腐・きのこ」の比率が高い。
  • ■自宅で鍋と一緒に飲みたいお酒は「ビール」が85%。続いて「発泡酒」「日本酒」「新ジャンル」「焼酎」「チューハイ・サワー」の順。新ジャンルが昨年の20%から30%へ躍進。自宅での定番となりつつある。
1.調査概要
  • (1)対象:全国の20歳以上の男女 有効回答数:3,537人
  • (2)方法:インターネット調査
  • (3)期間:2008年11月14日〜11月16日
2.調査結果
(1) あなたにとっての定番の鍋料理は?(複数回答)
「寄せ鍋」(57%)、「おでん」(52%)、「すき焼き」(49%)がトップ3。20代トップは「キムチ鍋(チゲ鍋)」(57%)で30代でも高い(45%)。昨年まで4年間7位であったが、20代30代が牽引して5位に躍進。
 
  エリア別の定番の鍋料理では、北海道の「石狩鍋」(33%)、東北の「きりたんぽ」(23%)、九州のもつ鍋(34%)など地域の特性が現れている。近畿圏以西では「水炊き」がトップ3以内に入っている。
 
(2) 自宅で作ってみたい鍋料理は?(複数回答)
「キムチ鍋(チゲ鍋)」(31%)がトップで、「カレー鍋」(27%)と続く。特に女性は男性と比べて「カレー鍋」(36%)「豆乳鍋」(23%)の比率が高い。
「その他」の自由回答では「コラーゲン鍋」「ぶりしゃぶ」「坦々ごま鍋」など、鍋の多様化がうかがえる。
 この冬、自宅で鍋を楽しむ頻度は、約6割の人が週1回以上、9割の人が月2回以上楽しみたいと思っている。
(3) 今年お店で食べてみたい鍋料理は?(複数回答)
1位は「かにすき鍋」(29%)。2位以下は「ちゃんこ鍋」(25%)「てっちり」(24%)、「しゃぶしゃぶ」(24%)、「もつ鍋」(21%)「あんこう鍋」(21%)など、外食では季節の高級食材を楽しみたい意向が読み取れる。 
(4) 自宅でよく食べている鍋の食材は?(複数回答)
よく食べる食材では「はくさい」(95%)、「ねぎ」(86%)が圧倒的に高い。肉では「豚肉」「鶏肉」、魚は「タラ」が10位以内。
(5) 鍋で食べたい食材は?(複数回答)
食べたい食材では3位に「牛肉」(40%)次いで「カニ」(35%)「あんこう」(35%)以下「豚肉」「えのき」「まいたけ」「牡蠣」など多彩な食材がランクイン。
(6) 自宅で鍋料理を食べたい理由(複数回答)
「身体が温まるから」がトップ。女性は次いで「野菜がたくさん食べられるから」のポイントが高い。特に20代・30代の女性で高い。女性は鍋料理に関して“冷え対策と健康”を意識していることがうかがえる。男性では「冬といえば鍋だから」がトップ。
男女の鍋料理に対する意識の差が現れている。
  また、「自宅の鍋でよく食べる食材」でも、男女差が大きい(10ポイント以上)のは、男性では「牛肉」、女性で「豆腐、きのこ」であることからも、女性のヘルシ−志向が見える。
(7) 自宅で鍋料理と一緒に飲みたいお酒は?(複数回答)
「ビール」と回答した人が85%と圧倒的で、これに「発泡酒」(49%)「日本酒」(30%)「新ジャンル」(30%)「焼酎」(28%)が続く。新ジャンルが昨年の20%から30%へと躍進。自宅での定番になりつつある。

 キリングループは「おいしさを笑顔に」をグループスローガンに掲げ、いつもお客様の近くで様々な「絆」を育み、「食と健康」のよろこびを提案していきます。