2009年1月19日
サンミゲル社のビール事業会社への資本参加に向けた独占的交渉権に関する覚書締結について
キリンホールディングス株式会社(社長 加藤壹康)は、サンミゲル社(フィリピン・マニラ、CEO エデュアルド・コアンコ・ジュニア 以下SMC社)との間で、SMC社のビール事業会社であるサンミゲルビール株式会社(フィリピン・マニラ、CEO ラモン・アング 以下SMB社)への資本参加に向けた独占的交渉権に関する覚書を、2009年1月19日締結しました。
当社は、SMB社の発行済株式総数のうち、43.25%をSMC社保有分から取得する独占交渉を開始し、この投資により当社のアジア・オセアニアでの酒類事業をさらに大きく展開させます。
なお、資本参加に向けた詳細は、今後両社で検討していきます。最終契約の合意は2月末を目指しています。
当社は、長期経営構想KV2015で、アジア・オセアニアのリーディングカンパニーを目指すことを目標として掲げており、同地域において収益性を重視した事業戦略を推進しています。
SMB社は、フィリピンのビール市場において約95%のシェアを有しており、また、その母体であるSMC社は、早い時期から中国、ベトナム、インドネシア、タイなどで事業拠点を展開しています。今回の資本参加により、生産・販売の両面におけるアジア・オセアニア市場での事業基盤の確立を目指すとともに、酒類事業におけるグループシナジー創出をより一層推進します。
キリングループは「おいしさを笑顔に」をグループスローガンに掲げ、いつもお客様の近くで様々な「絆」を育み、「食と健康」のよろこびを提案していきます。
サンミゲルビール社 概要
1. | 社名 | サンミゲルビール社(San Miguel Brewery, Inc) |
2. | 本社所在地 | フィリピン マニラ |
3. | CEO | ラモン・アング(Ramon S. Ang) |
4. | 資本金 | 約153億ペソ(約291億円)※ 2007年末時点 |
5. | 売上高 | 約441億ペソ(約838億円)※ 2007年12月期 ※1ペソ=1.9円(2009年1月15日現在) |
6. | 従業員数 | 約2,823人 2007年末時点 |
7. | 事業内容 | フィリピン国内のビールの製造・販売 |
8. | 主要ブランド | サンミゲル ペール・ピルゼン、サンミグライト、レッドホース、ゴールドイーグル |
9. | 事業拠点 | 計5工場(全てフィリピン国内) |
サンミゲル社 概要
1. | 社名 | サンミゲル社(San Miguel Corporation) |
2. | 本社所在地 | フィリピン マニラ |
3. | CEO | エデュアルド・コアンコ・ジュニア(Eduardo M. Cojuangco, Jr.) |
4. | 資本金 | 約161億ペソ(約306億円)※ 2007年末時点 |
5. | 売上高 | 約1,549億ペソ(約2,943億円)※ 2007年12月期 ※1ペソ=1.9円(2009年1月15日現在) |
6. | 従業員数 | 約19,000人(SMB社従業員含む) |
7. | 事業内容 | 飲料事業:ビール、洋酒、清涼飲料の製造・販売(44%) 食品事業:乳製品の製造・販売、食肉の加工販売(44%) パッケージング事業:製缶事業、プラスチック事業、ガラス事業(12%) ( )内は全売上高に占める割合(2007年末時点) |
8. | 沿革 |
1890年:会社設立
1922年:清涼飲料事業に参入
1938年:パッケージング事業を開始
1948年:香港に工場建設(初の海外進出)
1981年:コカ・コーラ社とニュージーランド乳製品公社との合弁会社設立
1987年:ラ・トンデナ社を設立し、洋酒事業に参入
1991年:山村硝子社との合弁会社設立
2000年:オーストラリアのビール会社「ボーグ(J.Boag&Son)社」を買収
2001年:食肉加工会社「ピュアフーズ(Purefoods)社」を買収
コカ・コーラ・フィリピンを買戻し コスモスボトリングを買収 2002年:キリンビール社(現・キリンホールディングス社)15.55%出資
2004年:豪州No.1果汁飲料会社ベリー「(Berri)社」買収(51%)
2005年:キリン社追加出資(1月・4月、現在の出資比率19.91% /08年9月末)
2005年:ナショナルフーズ社買収
2007年:コカ・コーラ・フィリピン株式売却
2007年:デルモンテ・パシフィック株式売却
2007年:ナショナルフーズ社株式をキリンホールディングス社へ売却
2008年:ボーグ(J.Boag&Son)社株式をライオンネイサン社へ売却
2008年:SMC社の国内ビール事業をフィリピン証券取引所に上場(5.75%)
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