2010年12月20日
減損損失の計上及び業績予想の修正に関するお知らせ
キリンホールディングス株式会社(代表取締役社長:三宅占二、本社:東京都中央区)は平成22年12月期において、下記の通り減損損失を特別損失として計上する見込みとなりましたのでお知らせいたします。
併せて、平成22年8月16日の第2四半期決算発表時に公表しました平成22年12月期の業績予想を、下記の通り修正いたします。
記
1.「減損損失」の計上及びその内容
当社が豪州地域統括持株会社(現Lion Nathan National Foods Pty Ltd:以下LNNF社)を通じて、National Foods(以下NF)グループの株式を取得した際に生じたのれん等の一部につきまして、今期388億円を「減損損失」として特別損失に計上する見込みとなりました。
LNNF社は、昨年豪州の酒類、飲料食品事業会社の地域統括持株会社として発足し、豪州において綜合飲料グループ戦略を推進するミッションを担っており、ブランド強化を重視した事業経営を行っています。
LNNF社は、同社期末時点において、NFグループをはじめとする傘下事業の資産価値の再評価を、豪州におけるIFRS(国際財務報告基準)に基づき実施しました。再評価にあたっては、NFにおける直近の原材料価格の上昇及び豪州の市場環境の変化と、これらの環境変化にともなうブランド価値の変動を織り込みました。また、戦略的なブランド整理等による各ブランド価値の変化等についても厳格に評価しました。その結果、平成22年12月期においてキリンホールディングスとして、388億円の「減損損失」を特別損失として計上する予定です。
今後は、パワーブランドへの投資集中によるブランド強化推進、NFグループ事業の生産機能の再編成に伴う合理化、最適化によるシナジーの確実な創出に加え、綜合飲料グループ戦略を推進することにより、更なる収益性の向上を目指して参ります。
なお、NFグループを含むLNNF社は、アジア・オセアニアにおける綜合飲料グループ戦略を実行する上での中核グループ会社であり、キリングループ長期経営構想「キリン・グループ・ビジョン2015(KV2015)」の基本方針に何ら変更はありません。
2.業績予想の修正
(1)平成22年12月期の連結業績予想の修正(平成22年1月1日〜平成22年12月31日)
(単位:百万円)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | 1株当たり 当期純利益 |
|
前回発表予想(A) | 2,180,000 | 133,000 | 125,000 | 35,000 | 36円72銭 |
今回修正予想(B) | 2,170,000 | 143,000 | 135,000 | 10,000 | 10円48銭 |
増減額(B−A) | △10,000 | 10,000 | 10,000 | △25,000 | — |
増減率(%) | △0.5 | 7.5 | 8.0 | △71.4 | — |
(ご参考)前期実績 (平成21年12月期) |
2,278,473 | 128,435 | 144,614 | 49,172 | 51円54銭 |
(2)修正の理由
依然として厳しい販売状況の中、前回予想と比較して売上高では減少の見込みですが、連結子会社各社のコストコントロール及び効率化等により、営業利益、経常利益では増加の見込みです。
また上述の通り、当社豪州連結子会社における資産価値の再評価による減損損失の計上等により、当期純利益では減少の見込みです。
以上により、前回予想と比較して連結当期純利益で71.4%減の100億円となる見込みです。
3.その他
本年度の配当方針について変更はありません。
以上