メルシャン株式会社(本社:東京、社長:植木 宏)は、『2011年メルシャンワイン事業方針』を策定しました。
1.2011年メルシャンワイン事業方針
“お客様にもっとワインを楽しんでいただく「深化」と、新たなワインファン作りへの「挑戦」”を2011年メルシャンワイン事業方針に掲げ、ワイン事業理念である「確かな味わい、ひとつ上の時間。」のもと、一人でも多くのお客様に“ワインのある豊かで潤いのある幸せな時間”を楽しんでいただけるよう、様々な提案を続けていきます。
<基本方針>
深 化 |
挑 戦 |
①主力品の更なる拡大 |
①新たな市場創造への挑戦 |
②次世代主力品の育成 |
②ワイン市場における成長カテゴリー・成長業態攻略への挑戦 |
③基本営業活動の徹底 |
③メルシャンの強みを活かした価値提案への挑戦 |
④不断の改善 |
④事業構造改革への挑戦 |
2.2010年振り返り
2010年ワイン市場は数量前年比102~103%と予想されるなか、当社ワイン事業は市場、前年を上回る前年比104%となりました。
国産ワインは、8月に主力ブランドに導入した1.5Lの「ワインのためのペットボトル」が、機能性、利便性で支持され好調に推移しました。また、赤ワインに含まれるポリフェノールの一種「レスベラトロール」関連情報が9月に報道されて以降、「メルシャン ボン・ルージュ」を始めとした赤ワイン需要が高まり、家庭用を中心に好調に推移しました。
また、9月にメルシャンの象徴とも言える「メルシャン勝沼ワイナリー」を、名称も新たに「シャトー・メルシャン」としてリニューアルオープンしました。
同ワイナリーにて国産ブドウ100%で造る日本ワインでは、2003年に開園した自社栽培農園「椀子(マリコ)ヴィンヤード」で収穫したブドウ100%から造ったワインを新発売するなど、「シャトー・メルシャン」シリーズや「日本の地ワイン」シリーズが好調に推移しました。
輸入ワインは、「フロンテラ」、「サンライズ」などチリワインが好調に推移しました。また、「ボージョレ・ヌーヴォー」はロゼやペットボトル入り商品が牽引し前年を上回りました。
さらに“お客様にワインをもっと楽しく、もっと身近に”感じていただくため「ロゼワイン プロモーション」の展開や、ワインコミュニティ・サイト「WINESUKI ワインすき!」をリニューアルするなど、さまざまな活動を通じてワイン市場活性化を図りました。
3.2011年のワイン事業の取り組み
ワイン市場全体は前年をやや上回ると予想される中、当社は前年比6%増を目指します。
【深化】
①主力品の更なる拡大 「メルシャン おいしい酸化防止剤無添加」シリーズに「ロゼ」を新発売、チリワイン「サンライズ スパークリング」ラインアップにハーフサイズ(375ml)を追加、カリフォルニアワイン「フランジア」のパッケージリニューアルなど、主力ブランドのラインアップ拡充、リニューアルを実施し、主力品の拡大を図ります。
②次世代主力品の育成 重点ブランドの中期的育成や、開発体制や開発プロセスの見直しなどによる商品開発力強化により、次世代を担う商品の開発、育成を目指します。
③基本営業活動の徹底
お客様視点で価値ある商品販売方法やサービスなどを提供する価値営業を実践します。
④不断の改善
当社のフラッグシップブランドである「シャトー・メルシャン」の育成による企業価値向上や、「造る・売る・運ぶ」の全ての工程から改善を図るトータルコスト削減活動を引き続き実行します。 また、ワインのプロ集団として販売技術やワイン知識向上を図るための研修を実施するなど人材育成の強化を図ります。
【挑戦】
①新たな市場創造への挑戦 カリフォルニアワイン「フランジア」や国産主力ブランドに「ワインのためのペットボトル」を導入するなど容器・容量戦略を実践していくほか、「ロゼワイン プロモーション」や「母の日 プロモーション」など、“ワインのあるライフスタイル提案”によるワイン市場創造に挑戦します。
②ワイン市場における成長カテゴリー・成長業態攻略への挑戦
成長カテゴリーである、低価格帯、スパークリングワイン、ロゼワインなどのカテゴリーに「サンライズスパークリング」ハーフサイズ(375ml)や「フランジア」ペットボトルを導入します。また、成長業態であるインターネットショップなどに、中高級価格帯ワインやグループ会社の日本リカー社取扱ワインを積極的に販売します。
③メルシャンの強みを活かした価値提案への挑戦
当社のフラッグシップである「シャトー・メルシャン」の価値向上により独自性をさらに高めていきます。
また、キリンビール社・キリンマーチャンダイジング社、日本リカー社などグループ資産を活用した営業活動を実践していきます。
さらに、オーストラリアのライオンネイサン ナショナルフーズ社の傘下で酒類事業を担うライオンネイサン社と共同開発した「セント・ハレット タティアラ」を3月に新発売するなど、国を越えたグループコラボレーションにも取り組んでいきます。
④事業構造改革への挑戦
お客様に高品質でリーズナブルなワインを提供するための国内ボトリング事業など新しい事業構造構築に挑戦していきます。
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