メルシャン株式会社は(本社:東京、社長:植木 宏)は、メルシャン軽井沢美術館(所在地:長野県)にて『ジュー・ド・ポーム国立ギャラリー「アンドレ・ケルテス写真展」日常が芸術にかわる瞬間(とき)』を、4月16日(土)より7月17日(日)まで開催します。
本展は、フランス文化・コミュニケーション省建築文化財メディアテークの特別協力のもと、パリにあるジュー・ド・ポーム(Jeu de Paume)国立ギャラリーによって企画されたもので、フランス政府が所蔵するネガの中から、189点の写真作品を通して、初期から晩年に至るまでのアンドレ・ケルテスの世界をご紹介します。
アンドレ・ケルテス(Andre Kertesz 1894-1985)は、20世紀前半にモダニズム写真の先駆者として活躍した写真家で、ブラッサイやアンリ・カルティエ=ブレッソンなどその後に続く著名な写真家に大きな影響を与えました。 ケルテスの作品の特長の一つとして挙げられるのはその巧みな構図で、俯瞰(ふかん)する視点や、明確な直線と曲線、そして、光と影のコントラストによって組み立てられた作品は今もなお私達の目に新鮮に映ります。
一方、明せきでシンプルな画面は一見、情感を抑えられているように見えるものの、決して無機的ではなく、ケルテス独自の詩情にあふれ、彼がカメラのシャッターを切る瞬間、ごく身近にあるありふれた街角、人物、静物などの日常的な存在は芸術に昇華するといえるでしょう。
ハンガリーの首都ブダペストで生まれたケルテスは、パリ、そして、ニューヨークと移り住み、それぞれの街を舞台に、91歳で亡くなるまで精力的な制作活動を続けました。 ケルテス没後25周年を迎えた2010年9月から、ジュー・ド・ポーム国立ギャラリーで始まった大回顧展は、スイスのヴィンタートゥール、ハンガリーのブダペストを巡回し、欧米を中心にケルテスの作品への評価が再び高まっています。 彼の作品のネガとスライド、そして書簡などの資料は、彼自身の意思により、亡くなる1年ほど前にフランス政府に寄贈され、現在はジュー・ド・ポーム国立ギャラリーによって管理されています。
●メルシャン軽井沢美術館
ルーヴル美術館リシュリュー翼やパリの大統領府エリゼ宮の内装などを手がけたフランスの建築家ジャン=ミッシェル・ヴィルモット氏により設計された当館は、「メルシャン軽井沢ウイスキー蒸留所」の樽貯蔵庫の雰囲気を継承した美術館として建設され、建物を覆う蔦や敷地内を彩るさまざまな植物など、恵まれた自然環境の中、ミュージアムショップやレストラン棟も点在し、一日をゆっくりとお楽しみいただける「自然とアートと食のヴィラージュ(村)」です。
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【展覧会概要】
◆名称 |
『ジュー・ド・ポーム国立ギャラリー
「アンドレ・ケルテス写真展」日常が芸術にかわる瞬間(とき)』
André Kertész、le double d'une vie |
◆期間 |
2011年4月16日(土)~ 7月17日(日) |
◆企画 |
ジュー・ド・ポーム国立ギャラリー |
◆特別協力 |
フランス文化・コミュニケーション省建築文化財メディアテーク |
◆企画協力 |
アジャンス・デ・ミュゼ・フランセ |
【施設概要】
◆名称 |
メルシャン軽井沢美術館 |
◆所在地 |
長野県北佐久郡御代田町馬瀬口1799-1 TEL 0267-32-0288 |
◆開館時間 |
9時30分~17時00分(入館は閉館時間の30分前まで)
※火曜日休館(ただし、5月3日祝日は開館) |
◆入館料 |
一般1000円/大学生800円/高校生600円
※団体20名様以上は100円引き
※65歳以上の方は一般料金の半額
※障がい者手帳をお持ちの方ご本人と、付き添いの方1名様は半額 |
◆交通 |
JR長野新幹線軽井沢駅乗換え・しなの鉄道御代田(みよた)駅から徒歩7分
(東京駅から約90分)
JR佐久平駅より8km、上信越自動車道佐久インターより5.5km |
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<次回展覧会のお知らせ> |
・開催名 |
「アンリ・ル・シダネル」展(仮) |
・開催期間 |
7月23日(土)~11月6日(日) ※火曜日休館(8月は無休) |
※詳細は決定次第随時ご連絡いたします。 |
※当美術館は11月6日(日)展覧会終了後に閉館いたします。 |
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