2011年11月2日
~仙台工場88年の歴史を未来につなぎ、東北復興への願いをこめて~
仙台工場出荷再開「一番搾り とれたてホップ生ビール」初出荷式を実施
キリンビール株式会社(社長 松沢幸一)は、東日本大震災で被災した仙台工場(工場長 横田乃里也)で、震災後初めて製造したビールの出荷を11月2日から開始します。ホップの産地として有名な岩手県遠野市で今年の夏に収穫したばかりのホップを贅沢に使用した、今しか飲めない特別な一番搾り「一番搾り とれたてホップ生ビール」を東北6県、北海道の一部向けに出荷します。11月9日から、数量限定で全国発売します。
当工場は、第2期復旧工事により、すでに再稼動しているパッケージングラインの缶列、樽列に続き、2012年3月を目処にびん列を再稼動させる予定です。これにより、当工場産のびんビールも東北のお客様にお届けすることができます。全容器のラインが復旧、さらに従来のシフトを見直すことで、最盛期も例年並みに製造対応できる体制が整います。
11月3日からは工場見学および工場内レストラン「キリンビアポート仙台」を再開します。工場見学施設には新たにトリックアートを壁面に配し、リニューアルしたブルワリーツアーをお楽しみいただきます。また、食材王国みやぎ地産地消推進店登録第1号※である「キリンビアポート仙台」では、季節に応じた宮城県の食材を使用した地産地消メニューを展開します。※2009年4月登録
さらに仙台工場製造再開を記念し、11月中旬より「一番搾り 元気!東北デザイン缶」を製造し、東北6県で期間限定発売します。また、「一番搾り 元気!東北デザイン缶が当たる」キャンペーンを11月2日から12月12日まで実施し、東北のお客様に感謝を伝えるとともに東北を盛り上げます。
3月11日の震災以降、約100日間におよぶ清掃・片付け作業を行い、その後の設備の点検・修繕作業を乗り越え、9月26日に東北ゆかりの「一番搾り とれたてホップ生ビール」で仕込を再開しました。そして、関係者一丸となった取り組みが実を結び、仙台工場産のビールの出荷再開を果たすことができました。
一般的に多くのビールは、ホップの収穫後、品質を保つため乾燥させて使用しますが、「一番搾り とれたてホップ生ビール」では、岩手県遠野市で今夏収穫したばかりのホップを、水分を含んだ生の状態で凍結させ、これを細かく砕いて使用することで、旬のホップの個性を最大限に引き出しました。当商品の売上1本につき1円をキリングループが一体となって取り組む東日本大震災の復興支援活動「復興応援 キリン絆プロジェクト」の一環として、東北の農業復興支援に活用します。
当社では、88年にわたり東北地方のお客様に当工場のビールをご愛飲いただいた絆に感謝し、これからも宮城でキリンビールを製造し、東北地方のお客様にお届けしていきます。
キリングループは「おいしさを笑顔に」をグループスローガンに掲げ、いつもお客様の近くで様々な「絆」を育み、「食と健康」のよろこびを提案していきます。
仙台工場「一番搾り とれたてホップ生ビール」初出荷式開催概要
1. | 日時 | 2011年11月2日(水) 14:00~16:00 |
2. | 場所 | キリンビール株式会社仙台工場 仙台市宮城野区港2-2-1 電話:022-259-2321(代表) |
3. | 内容 | 第一部 「一番搾り とれたてホップ生ビール」初出荷式 (14:00~15:00) 第二部懇談会(15:00~16:00) |
4. | 来賓 | 宮城県知事村井 嘉浩(むらい よしひろ) 様 仙台市長奥山 恵美子(おくやま えみこ) 様 仙台市宮城野区長木須 八重子(きす やえこ) 様 |
5. | 当社出席者 | 代表取締役社長松沢 幸一(まつざわ こういち) 仙台工場長横田 乃里也(よこた のりや) 東北統括本部長臼田 敦朗(うすだ あつろう) |
仙台工場「一番搾り とれたてホップ生ビール」製造概要
1. | 商品名 | 「一番搾り とれたてホップ生ビール」 |
2. | 発売日 | 2011年11月9日(水) |
3. | 当工場製造品出荷地域 | 東北6県、北海道の一部 |
4. | 当工場製造品種 | 350ml缶、樽詰生(7L・15L) *他工場(取手・横浜・神戸・福岡)では、500ml缶、中びん、大びんも製造 *東北6県限定で、樽詰生(7L・15L)を販売 |
5. | 当工場製造予定数量 | 約8万ケース(大びん換算/約1,000KL) *全国販売予定数 約66万ケース(大びん換算/約8,300KL) |
「一番搾り 元気!東北デザイン缶」製造概要
1. | 商品名 | 「一番搾り 元気!東北デザイン缶」 |
2. | 発売時期 | 2011年11月中旬製造品~12月中旬製造品 |
3. | 販売エリア | 東北6県 |
4. | 製造品種 | 350ml缶、500ml缶 |
5. | 販売予定数 | 約19万ケース(大びん換算/約2,400KL) |
仙台工場製造再開記念「一番搾り 元気!東北デザイン缶当たる」キャンペーン概要
1. | 名称 | 仙台工場製造再開記念「一番搾り 元気!東北デザイン缶が当たる」キャンペーン |
2. | 内容と賞品 | クイズに答えてご応募いただくと、正解者の中から抽選で500名様に、「一番搾り 元気!東北デザイン缶」350ml缶6缶セットをプレゼント。 |
3. | クイズ | 麦芽100%の上質なうまみを、一番麦汁だけを使った特別な製法により丁寧に引き出した贅沢なビールは、「キリン○○搾り」です。 ※○○に入る文字をお答えください。 |
4. | 応募期間 | 2011年11月2日(水)~2011年12月12日(月)※当日消印有効 |
5. | 応募方法 | 専用応募ハガキ又は郵便ハガキに必要事項【クイズの答え・郵便番号・ご住所・電話番号・お名前(フルネーム)・年齢】をご記入のうえ、所定の金額の切手を貼付し、応募いただきます。 |
6. | 応募資格 | 20歳以上で東北在住の方に限らせていただきます。 |
7. | 宛先 | 〒150-8535 仙台工場製造再開記念「一番搾り 元気!東北デザイン缶」が当たるキャンペーン事務局行 |
8. | 抽選・当選発表 | 応募締め切り後、正解者の中から厳正なる抽選の上、当選者を決定します。当選の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。なお、発送は12月下旬を予定しています。 |
9. | お問い合わせ先 | 電話番号03-5774-2340 午前10時~午後5時(土・日・祝日を除く) |
仙台工場概要
1.沿革
キリンビール仙台工場(工場長 横田乃里也)は、1923年(大正12年)7月に操業を開始、東北地方で一番長い歴史を持つビール工場として、88年目を迎えました。当工場は、現在の仙台市宮城野区小田原に東北地方初の本格的なビール工場を立ち上げた、東洋醸造株式会社の事業を当社が買収する形で、誕生しました。キリンビールにとって、創業の地横浜、関西の拠点神崎(のちの尼崎)に次ぐ、3番目に立ち上げた工場でした。
1923年9月1日に、関東大震災が発生、当社横浜工場が被災、操業不可能な状態に陥りました。この危機を救ったのが、操業開始間もない当工場と神崎工場でした。増産体制を整え、震災復興後に急拡大したビール需要に、充分応えることができました。
その後当工場は、1983年(昭和58年)3月に新仙台港隣接の工業団地内に移転しました。移転の理由は、旧工場周辺の宅地化が進み、輸送事情が悪化した事と設備の老朽化などです。新工場は、旧工場の約4倍の敷地に約410億円(土地購入費用含む)を投入して、コンピューター制御による最新鋭の設備を導入しました。以来、28年にわたり、東北地方および新潟県を中心に、製品を供給してきました。
<略年表> | |
1907年(明治40年) | 麒麟麦酒株式会社創立 |
1921年(大正10年) | 東洋醸造株式会社が「フジビール」を製造・販売開始 |
1923年(大正12年) | 東洋醸造と麒麟麦酒が合併、キリンビール仙台工場が操業開始 |
1983年(昭和58年) | 当工場が、仙台市港2-1-1(当時の住所表記)に移転 |
2.所在地
宮城県仙台市宮城野区港2-2-1
TEL:022-259-2321
3.工場経営の基本方針
- (1) 市場ニーズに適応したビール造り
- 消費者の志向にマッチした高品質の製品をタイミングよく製造し、新しいうちにお届けすることを基本にしています。
- (2) 効率の良い工場
- 最新の設備の合理的配置、コンピューター活用、省エネルギー運転などによって、効率の良い工場を目指します。
- (3) 環境への配慮
- 工場立地法に適応した工場であることは当然ですが、さらに近隣七自治体と締結した公害防止協定に基づき、環境への対応をしています。
- (4) 清潔で安全な工場
- 清潔で明るい食品工場にふさわしい場内の環境作りをし、従業員にとっても安全で働きやすい工場を目指しています。
- (5) 見学しやすい工場
- ビールの出来るまでを分かりやすく見ていただくために、見学コースの設置やブルワリーツアーガイド配置など、工場をいつでも、気軽に見学していただける体制を整えています。
4.敷地面積321,573m2 (生産施設:35,865m2 環境施設:13,066m2)
(緑地面積:71,942m2 その他:200,367m2)
5.建物面積100,016m2 (建物延面積:107,503m2)
6.従業員数196名 (2011年6月30日現在)
7.製造品種
「キリンラガービール」、「キリン一番搾り生ビール」、「一番搾り とれたてホップ生ビール」、「麒麟淡麗〈生〉」、「淡麗グリーンラベル」、「キリン のどごし〈生〉」など
8.その他
- 1998年 1月
- 副産・廃棄物の再資源化率100%達成
- 1998年11月
- ISO 9001(品質マネジメントシステム)の国際規格を取得
- 1999年 9月
- ISO 14001(環境マネジメントシステム)の国際規格を取得
- 2001年 6月
- 北蔵王にて水源の森づくり植林活動
- 2006年 7月
- JISHA方式適格OHSMS認定(労働安全衛生マネジメントシステム)を仙台工場で取得
- 2007月 3月
- 宮城県「省エネ大賞 自然エネルギー等導入 促進部門大賞」受賞
以上