2011年1月18日
キリンビバレッジ株式会社(社長 前田仁)の2011年取り組み概要は下記の通りです。
●2010年概況
国内清涼飲料市場は、記録的な猛暑の影響を受けて前年比102%で着地した模様です。しかし長引く経済不況やデフレによる消費者のさらなる節約志向が続いており、猛暑の影響を除けば前年比98~99%程度と予想され、厳しい状況が続いています。
当社は2009年より着手している収益構造改革を継続して推進し、お客様から支持される「強いブランド創り」に取り組みました。紅茶市場に新たな切り口で価値を提案した「キリン 午後の紅茶 エスプレッソティー」は、当初目標の4倍を超える417万ケースと好調に販売数量を伸ばしました。その結果、「キリン 午後の紅茶」ブランドの販売数量は13年ぶりに4,000万ケースを超えて4,410万ケースとなり、1986年の発売以来過去最高を記録して紅茶市場の成長を牽引しました。また、お客様の飲用ベネフィットから発想した提案を行い、「元気炭酸」のコンセプトで大人化する嗜好トレンドをとらえた「キリン 大人のキリンレモン」や「リフレッシュ」という独自価値をブレンド茶にも展開した無糖茶ブランド「キリン 生茶」などがご好評いただきました。
●2011年取り組み
2011年も経済状況の先行き不透明感による消費マインドの低迷が続き、さらに猛暑効果の裏返しもあり、国内清涼飲料市場は前年比99%前後で着地すると予想しています。このような状況で、当社は、競争力の再構築と成長の実現のために、戦略課題である「商品力強化」「営業力強化」、昨年成果をあげた「収益構造改革」に継続して取り組んでいきます。
「商品力強化」では、中核ブランド「キリン 午後の紅茶」「キリン ファイア」に引き続き注力します。また、カテゴリーにとらわれずにお客様の飲用ベネフィットから発想した「提案」により、基盤ブランドのさらなる強化と新商品によるカテゴリー創出に取り組み、「強いブランド創り」を推進します。「午後の紅茶」「ファイア」では飲用シーンやユーザーの拡大に向けた提案を継続し、「生茶」ではブランドの独自価値を更に進化させた提案を行います。
「営業力強化」では、お客様価値の創造に繋がる「価値営業」の展開をさらに推進し、「提案型」営業スタイルを確立していきます。
「収益構造改革」では、チルド飲料事業の収益向上など、不断の改善を進めて、さらに強固な収益基盤の構築に取り組んでいきます。
キリングループは「おいしさを笑顔に」をグループスローガンに掲げ、いつもお客様の近くで様々な「絆」を育み、「食と健康」のよろこびを提案していきます。
キリンビバレッジ2010年販売実績と2011年販売目標(国内飲料トータル・単社ベース)
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2010年実績 |
前年比 |
2011年目標 |
前年比 |
「午後の紅茶」 |
4,410万箱 |
116% |
4,500万箱 |
102% |
「ファイア」 |
2,919万箱 |
91% |
3,160万箱 |
108% |
「生茶」 |
2,170万箱 |
104% |
2,440万箱 |
112% |
「アルカリイオンの水」 |
1,885万箱 |
86% |
2,030万箱 |
108% |
「ボルヴィック」 |
1,004万箱 |
82% |
1,020万箱 |
102% |
基盤ブランド 計 |
12,389万箱 |
99% |
13,150万箱 |
106% |
清涼飲料 計 |
17,215万箱 |
96% |
17,900万箱 |
104% |
※前年比 小数点以下四捨五入 |