2012年12月19日
「復興応援 キリン絆プロジェクト」による
東北の農業・水産業への支援活動、2013年から第2ステージへ
~“生産から食卓までの支援”をテーマに、ブランド育成・6次産業化・将来の担い手育成を支援~
キリングループは、東日本大震災復興支援に継続的に取り組むべく、3年間で約60億円を拠出することを決め、「復興応援 キリン絆プロジェクト」として、グループ各社が一体となった復興支援活動を進めています。このプロジェクトでは、「絆を育む」をテーマに「地域食文化・食産業の復興支援」「子供の笑顔づくり支援」「心と体の元気サポート」の3つの幹で活動しています。この活動を通じて産業が活性化し、将来に希望を持つ子供たちが増えてコミュニティーに元気が広がり、地域全体が活性化していくことを願っています。
「地域食文化・食産業の復興支援」については、食に携わる企業として復興に貢献したいとの思いから、キリングループの中でもキリンビール株式会社(社長 磯崎功典)が中心となり、“生産から食卓までの支援”をテーマとした農業や水産業に対する支援活動を震災後3年間にわたって継続的に実施しています。
今年までに、営農再開に必要な農業機械の購入支援や、養殖再開に向けた養殖設備の復旧支援を行ってきました。2013年からは、復興支援第2ステージとして、“生産から食卓までの支援”というテーマのもと、生産支援だけでなく、農作物・水産物のブランド育成支援、6次産業化※1に向けた販路拡大支援、将来にわたる担い手・リーダー育成支援などを展開していきます。
- ※1 農業・水産業が、1次産業に留まらず、それを加工し販売するところまで視野に入れた事業展開により、農業・水産業の活性化に繋げること。1次産業(農業・水産業)×2次産業(加工)×3次産業(流通)=6次産業。
【農業支援について】
震災後から今年まで、東日本大震災により被害を受けた岩手県、宮城県、福島県の農家に対して、JAグループと連携し、稼動していない中古農業機械のリユースを行うなど、営農再開を支援してきました。今年までの農業機械支援金額は、5億2,100万円となり、農業機械386台が購入されました。いずれも、公益社団法人日本フィランソロピー協会の協力のもと助成しています。3県における支援状況は、岩手県に1億1,500万円(農業機械112台分)、宮城県に2億5,300万円(農業機械213台分)、福島県に1億5,300万円(農業機械61台分)となりました。
2013年からは、復興支援第2ステージとして、“生産から食卓までの支援”というテーマのもと、生産支援だけでなく、農作物のブランド育成支援、6次産業化に向けた販路拡大支援、将来にわたる担い手・リーダー育成支援などを展開していきます。
■第2ステージの内容 | ||
1. | 対 象 | :東日本大震災により被災を受けた岩手県、宮城県、福島県の農業団体。 |
2. | 支援内容 |
:主に農業に関する支援として次のような事業に対して支援を実施。 |
3. | 実施期間 | :2013年1月~2014年12月(予定) |
4. | 予 算 | :6.5億円※2を予定
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5. | 支援先選定 |
:(1)JAグループ
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【水産業支援について】
震災後から今年まで、水産業の中でも「養殖業の復興」に取り組み、岩手県はわかめ、宮城県はかき、福島県は青のりを中心に、養殖再開に向けた養殖設備の復旧支援を行ってきました。岩手県においては、岩手県漁連に対し、盛岡冷凍工場新冷蔵冷凍施設と、わかめ養殖施設整備事業への支援として、9,500万円を助成しました。また、宮城県においては、宮城県漁協ほかに対し、「生かき共販施設」建設と、かき養殖施設で使用する大型重機などの支援として、2億1,850万円を助成しました。さらに福島県においては、相馬双葉漁協に対し、松川浦の青のり養殖事業復旧への支援として、9,500万円を助成予定です。いずれも、公益財団法人日本財団の協力のもと助成しています。
2013年からは、復興支援第2ステージとして、“生産から食卓までの支援”というテーマのもと、生産支援だけでなく、水産物のブランド育成支援、6次産業化に向けた販路拡大支援、将来にわたる担い手・リーダー育成支援などを展開していきます。
■第2ステージの内容 | ||
1. | 対 象 | :東日本大震災により被災を受けた岩手県、宮城県、福島県の水産業関係者。(岩手、宮城、福島のいずれかの県に所在し、生産から加工、販売までのいずれか、または一連の業務を行なっている事業者・団体など) |
2. | 支援内容 | :主に水産業に関する支援として次のような事業に対して支援を実施。 |
3. | 実施期間 | :2013年1月~2014年12月(予定) |
4. | 予 算 | :8億円※4を予定
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5. | 支援先選定 |
:公益財団法人日本財団を中心とするワーキングチームにより、ヒアリングなどの事前調査を実施し、支援先候補の抽出を行い、案件形成が可能な候補先より申請書を提出いただき、同財団における事業選考委員会での審議後、支援先・金額を決定し、助成します。
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この支援活動により、農業・水産業に携わる多くの人々との絆を育むとともに、これまで東北地方に受け継がれてきた豊かな農業・水産業の復興の一助にしたいと考えています。被災地の一日も早い復興を心より祈念するとともに、キリングループとして、引き続き被災地の皆様の支援に尽力していきます。
キリングループは「おいしさを笑顔に」をグループスローガンに掲げ、いつもお客様の近くで様々な「絆」を育み、「食と健康」のよろこびを提案していきます。