キリンビール株式会社(社長 磯崎功典)は、宮城県の10農業生産者団体に対し、農産物のブランド育成・6次産業化による販路拡大の支援金として合計1億6,500万円を公益社団法人日本フィランソロピー協会(理事長 髙橋陽子)の協力のもと、10月28日に助成します。
キリングループで展開している「復興応援 キリン絆プロジェクト」の一環として、被災地の農業復興に向け、農産物のブランド育成支援、6次産業化に向けた販路拡大支援を行うものです。今回の助成は、2013年1月~2月に実施した公募により選考された宮城県の10農業生産者団体に対し行うもので、それぞれの復興プロジェクトにおいて、農作物や加工品のブランドの育成、販路拡大、情報発信などに活用されます。
キリングループは、東日本大震災の復興支援活動として、2011年に「復興応援 キリン絆プロジェクト」を立ち上げました。3年間で約60億円を拠出し、「絆を育む」をテーマに「地域食文化・食産業の復興支援」「子どもの笑顔づくり支援」「心と体の元気サポート」の3つの幹でグループ各社が一体となって展開しています。
今回は、3つの幹の一つである「地域食文化・食産業の復興支援」として実施するものです。食に携わる企業として復興に貢献したいとの思いから、キリングループの中でもキリンビール社が中心となり、“生産から食卓までの支援”をテーマとした農業や水産業に対する支援活動を3年間にわたり継続的に実施しています。
農業については、復興支援第1ステージとして、震災後から2012年まで、東日本大震災により被害を受けた岩手県、宮城県、福島県の農家に対して、JAグループと連携し、稼動していない中古農業機械のリユースを行うなど、営農再開を支援してきました。農業機械支援金額は、5億2,100万円となり、農業機械386台が購入されました。3県における支援状況は、岩手県に1億1,500万円(農業機械112台分)、宮城県に2億5,300万円(農業機械213台分)、福島県に1億5,300万円(農業機械61台分)となりました。
2013年からは、復興支援第2ステージとして、“生産から食卓までの支援”というテーマのもと、生産支援だけでなく、農産物のブランド育成支援、6次産業化に向けた販路拡大支援、将来にわたる担い手・リーダー育成支援などを展開し、今回の助成を含め、総額8億円の助成を行う予定です。
宮城県では、県内の5JA(仙台・名取岩沼・みやぎ亘理・南三陸・いしのまき)に対し、総額1億8,200万円の助成を行い、今回の公募分助成と合わせて、支援総額は、3億4,700万円となります。
被災地の一日も早い復興を心より祈念するとともに、キリングループとして、引き続き被災地の皆様の支援に尽力していきます。
キリングループは「おいしさを笑顔に」をグループスローガンに掲げ、いつもお客様の近くで様々な「絆」を育み、「食と健康」のよろこびを提案していきます。