[食領域]
2015年12月1日
メルシャン株式会社
メルシャン株式会社(社長 横山清)は、キリン株式会社基盤技術研究所(所長 近藤恵二)との共同研究で、赤ワインに含まれるポリフェノールの一種であるレスベラトロール配糖体のパイシードが、肥満抑制や体温維持の役割を担う熱産生細胞である褐色脂肪細胞内の温度上昇作用を持つことを明らかにしました。この研究成果は「第38回 日本分子生物学会年会、第88回日本生化学会大会 合同大会(BMB2015)」にて、12月1日(火)に発表します。
当社では、赤ワインに含まれる成分として機能が注目されているポリフェノールに関して、長年にわたり研究を行っています。今回、その一種であるレスベラトロール配糖体のパイシードが、褐色脂肪細胞内の温度を上昇させることを初めて明らかにしました。これは、キリン社で新たに構築した細胞内の温度を直接測定できる試験系を用いたことによる成果です。
また、パイシードは褐色脂肪細胞の脂肪酸燃焼に関わる遺伝子も活性化させたことから、褐色脂肪細胞内の脂肪燃焼によって温度が上昇していると推測されました。赤ワインに含まれる機能性成分としては、内臓脂肪減少効果などが認められているレスベラトロールが知られていますが、それと同等程度含まれるパイシードにも同様の機能があったことを新たに発見しました。
当社は、今後もワインの成分に関する研究を発展させ、さまざまな機能を解明していくことで、お客様に新たな価値をお届けします。
メルシャン株式会社は、ワイン事業スローガン「ワインのおいしい未来をつくる。」のもと、ワインのある豊かな時間を通じて、人と人とのつながりを楽しんでいただけるよう、さまざまな提案を続けていきます。