[食領域]
~“生産から食卓までの支援”をテーマに、「伝統産業“伊達のあんぽ柿”の復活と継承~新たな挑戦」を応援~
2015年12月1日
キリン株式会社
キリン株式会社(社長 磯崎功典)は、福島県伊達市「がんばっぺ!!あんぽ柿協議会」(リーダー 宍戸里司)が取り組む、「伝統産業“伊達のあんぽ柿”の復活と継承~新たな挑戦」への支援金として、総額2,000万円を公益社団法人 日本フィランソロピー協会(理事長 髙橋陽子)の協力のもと12月1日(火)に助成します。
福島県伊達地方は、あんぽ柿生産の発祥の地であり、その歴史は90年にも及ぶもので、今もなお継承され続けている伝統の技術と冬に出会えるその味は全国に多くのファンを有し、高い評価を得ていました。しかし、日本農業の高齢化はあんぽ柿産業も例外ではなく、担い手不足や生産量の減少といった課題に直面している中、東日本大震災による原発事故による放射性物質の影響による加工自粛の影響もあり、生産意欲の減退など、産地が抱えていた課題をさらに加速させてしまいました。このような中、「がんばっぺ!!あんぽ柿協議会」は、“伊達のあんぽ柿”を地域の食産業・食文化として、生産者・協議会・各関係機関が一丸となって「伝統産業“伊達のあんぽ柿”の復活と継承」を推進し、従来の生産・販売スタイルを基本にしながらも、新たな視点を取り入れ、産地の維持・向上・発展に挑戦するプロジェクトを立ち上げました。今回の助成金は、本プロジェクトでの “伊達のあんぽ柿”の生産体制の整備、品質管理、商品開発、情報発信などに活用され、魅力ある地域産業の確立を目指します。
キリングループは、2011年に東日本大震災の復興支援活動として「復興応援 キリン絆プロジェクト」を立ち上げ、「絆を育む」をテーマに「地域食文化・食産業の復興支援」「子どもの笑顔づくり支援」「心と体の元気サポート」の3つの幹でグループ各社が一体となり展開しています。今回の助成は、3つの幹の一つである「地域食文化・食産業の復興支援」として、地域の農業支援として実施するものです。
当プロジェクトでは、復興支援として2014年までの3年間で約60億円を拠出してきました。当初、活動期間は3年間の予定でしたが、復興の現状を踏まえ、未来につながる絆を育むことを目指し2015年以降も引き続き、食に携わる企業として“生産から食卓までの支援”をテーマとした農業や水産業に対する地域のニーズに合った支援活動を行います。
「復興応援 キリン絆プロジェクト」は、農業への復興支援第1ステージとして、震災後から2012年まで、東日本大震災により被害を受けた岩手県、宮城県、福島県の農家に対して、JAグループと連携し、稼動していない中古農業機械のリユースを行うなど、営農再開を支援してきました。農業機械支援金額は、5億2,100万円となり、農業機械386台が購入されました。福島県においては、1億5,300万円(農業機械61台分)の助成を行いました。
2013年からは、復興支援第2ステージとして、“生産から食卓までの支援”というテーマのもと、生産支援だけでなく、農産物のブランド育成支援、6次産業化に向けた販路拡大支援、将来にわたる担い手・リーダー育成支援などを展開し、今回の助成を含め、総額9億円の助成を行う予定です。
なお、福島県では、2014年までに農業復興支援第2ステージとして、総額2億1,073万5,000円の助成を行ってきましたが、2015年度は今回の助成も含めて、約1億円の追加助成を行う予定です。
被災地の一日も早い復興を心より祈念するとともに、キリングループとして、引き続き被災地の皆様の支援に尽力していきます。
キリングループは、あたらしい飲料文化をお客様と共に創り、人と社会に、もっと元気と潤いをひろげていきます。