[食領域]
2017年11月28日
キリンビール株式会社
キリンビール株式会社(社長 布施孝之)は、今年6月に施行された改正酒税法及び酒類業組合法の「酒類の公正な取引に関する基準」※(以下「新取引基準」)、及び厳しい物流環境を踏まえ、2018年4月1日より、酒類容器回収商品(びん、樽詰容器のビール類・リキュール)の一部商品について、生産者価格を改定します。
酒類容器回収商品の代表であるリターナブルびんは、お客様の飲用後にメーカーに回収され、洗浄されて何回も再利用されており、「リユースの優等生」と言われてきました。飲食店向けの樽詰商品も同様に再利用され、廃棄物の減量化及び資源の有効活用に繋がっています。
一方で、お客様の飲用の多様化や料飲市場の環境変化に伴い、酒類容器回収商品は減少傾向にあり、特に、びんに関しては業界全体でこの10年間で約4割減少しています。同時に容器回収の仕組みを支える酒類業界の物流環境はドライバーを含めた人手不足、賃金の高騰など長期的に物流コストが上昇する傾向が続いており、当社取扱いの酒類容器回収商品(びん、樽詰容器のビール類・リキュール)は総販売原価割れの改善が必要となっています。
「新取引基準」は、酒類の公正な取引の確保を目的に制定・施行されました。酒類製造業者である当社も当該基準の適用対象であり、遵守することが求められています。当社は生産・物流・販売の各部門であらゆるコスト削減に努め、効率化を進めておりますが、酒類容器回収商品の総販売原価割れの改善のため、生産者価格を改定することを決定しました。
当社は、お客様へ価値ある商品を提供し続けるために、価格改定後も引き続き魅力ある商品開発とコスト削減に努めてまいります。
※「酒類の公正な取引に関する基準」として、酒類業者は以下の行為が禁じられています。