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[食領域]

平成29年度「飯島藤十郎食品技術賞」受賞記念 第30回学術講演会にて研究成果を発表

~「天然吸着剤による飲料中のカフェイン除去技術の開発」~

  • 研究・技術

2018年11月22日

キリン株式会社

キリン株式会社(社長 磯崎功典)の飲料技術研究所(所長 吉田有人)は、「天然吸着剤による飲料中のカフェイン除去技術の開発」の研究が2018年4月に平成29年度「飯島藤十郎食品技術賞」を受賞したことを受け、2018年11月22日(木)に開催される公益財団法人飯島藤十郎記念食品科学振興財団 第30回学術講演会にて、特別講演として研究成果を発表します。

  • 研究の背景・概要
    • 健康意識の高まりを背景に、妊産婦や乳幼児、高齢者だけでなく、カフェインゼロやカフェインを除去したデカフェ商品に対するニーズが高まっています。
    • 従来、カフェインを除去するには、原料からカフェインを溶出させる方法が用いられており、カフェインだけでなく味わい成分も損失するという課題がありました。
    • 今回の研究では、飲料中のカフェインを選択的に吸着・除去する天然吸着剤を見いだし、カフェイン除去とおいしさを両立する「カフェインクリア製法」(特許製法)を確立しました。
    • 本研究成果を活用し、キリンビバレッジ株式会社では世界初※となるカフェインゼロの緑茶飲料を2014年に発売したほか、(現「キリン 生茶デカフェ」)、2015年にはカフェインゼロの紅茶飲料を発売(現「キリン 午後の紅茶デカフェストレートティー」)し、「カフェインを気にせずに、緑茶や紅茶を楽しむ」という新たな飲用シーンを創出しました。
      • 100ml当たりカフェイン含有量0.001g未満のPET容器詰め緑茶飲料。(2014年2月SVPジャパン調べ)
  • 「飯島藤十郎食品技術賞」について
    • 「飯島藤十郎賞」は、食品科学、特に米麦その他主要食糧を原料とする食品の素材、加工技術、品質、安全性、栄養、機能その他に関する学術上の研究および食品の技術開発に優れた業績が認められる活躍中の研究者または研究グループを対象に授与される賞で、「飯島藤十郎食品科学賞」と「飯島藤十郎食品技術賞」があります。
    • 「飯島藤十郎食品技術賞」は、上記の研究分野に関し、食品の技術開発において優れた業績をあげた研究者または研究グループを対象に授与されるものです。

キリングループは、あたらしい飲料文化をお客様と共に創り、人と社会に、もっと元気と潤いをひろげていきます。

研究概要

1.受賞研究
「天然吸着剤による飲料中のカフェイン除去技術の開発」
2.受賞日
2018年4月16日(月)
3.受賞・発表者名
キリン株式会社 酒類技術研究所 主任研究員 塩野貴史(2018年3月まで飲料技術研究所に所属)
4.講演会名
学術講演会
5.講演日
2018年11月22日(木)
6.講演会場
山崎製パン総合クリエイションセンター 飯島藤十郎社主記念LLCホール

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