[食領域]

「キリンビール大学」レポート

2018年 世界主要国のビール消費量

~世界ビール消費量は4年ぶりにプラス、アジアは11年連続でトップ~

  • その他

2019年12月24日

キリンホールディングス株式会社

キリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典)では、インターネット上の仮想大学「キリンビール大学」を運営しています。これは、ビールの楽しさ・奥深さをお客様にお伝えするために2001年7月に開講したもので、おいしいビールの飲み方から、ビールに関する興味深いうんちくまで、さまざまな学部・施設があり、24時間365日通学できます。

今回は、世界各国のビール協会などに対して独自に実施したアンケート調査と最新の海外資料に基づき計170の世界主要国および各地域において、2018年のビール消費量をまとめました。この調査は1975年分から統計を開始しています。

トピックス

  • 世界の総消費量は、約1億8,879万kl(前年比0.8%増)で、4年ぶりにプラス。東京ドームをジョッキに見立てると、約152杯分に相当。
  • 国別では、中国(前年比2.0%減)が16年連続で1位。4位のメキシコ(前年比5.3%増)は前年に引き続き増加。上位10カ国ではメキシコのほか、ブラジル、ドイツ、イギリス、ベトナム、スペインが増加。
  • 地域別では、アジア(前年比0.1%減)の構成比が33.3%となり、11年連続で1位。アフリカ(前年比4.4%増)は、8年連続で増加。

2018年の世界のビール総消費量は、前年より約154万kl(大びん633ml換算で約24億本)増え、約1億8,879万kl(前年比0.8%増、大びん換算で約2,982億本)となりました。東京ドームをジョッキに見立てると、約152杯分(東京ドーム1杯は約124万kl)に相当します。

[1]国別ビール消費量(表1)

  • 中国(前年比2.0%減)が2003年から16 年連続で1位となりました。
  • 日本(前年比0.1%減)は2007年から12年連続で7位となりました。

[2]地域別ビール消費量(表2)

  • 地域別では、アジア、北米が減少しましたが、その他の地域は増加となりました。
  • 11年連続トップのアジア(前年比0.1%減)は、 ベトナム(前年比7.1%増)、インド(前年比5.7%増)、タイ(前年比1.6%増)、フィリピン(前年比8.8%増)が増加しましたが、中国(前年比2.0%減)の影響で減少しました。
  • アフリカ(前年比4.4%増)は8年連続で増加しています。

[3]国別一人当たりビール消費量(表3)

  • チェコ共和国が1993年から26年連続で1位となりました。
  • 上位35カ国のうち、前年より消費量が伸びた国は21カ国でした。
  • 日本は40.2L、大びん換算で約63.4本(+0.1本)と前年増になりました。

キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。

注:
日本の消費量については、ビール、発泡酒、新ジャンルの合計
四捨五入のため、数値が必ずしも一致しない場合がある
前年実績が今年の調査で変更になった国については、変更した数値で前年比を算出している
※前年の世界総消費量も最新の値に変更している(1億8,672万kl⇒1億8,725万klへ変更)

出典:
各国ビール協会などへのアンケート調査(当社が実施したもの)
The Barth Report Hops 2018/2019(BARTH-HAAS GROUP)
GlobalBeverageForecastsSeptember2019(GlobalData Plc)
※2013年度以降、調査データ会社を変更したため、過去レポートと数値が合致しないこともある

(表1) 2018年 国別ビール消費量

  • (表1) 2018年 国別ビール消費量

解説

  • 世界の総消費量は、約1億8,879万kl。前年比0.8%増となり、4年ぶりにプラスとなった。
  • 中国(前年比2.0%減)は、消費者の需要が成熟し、市場が飽和した影響を受けて総消費量は減少した。一方で、富裕層の増加によって個人消費が高まり、中高価格帯の商品は好調に推移。
  • イギリス(前年比5.7%増)は、サッカーワールドカップや天候に恵まれ、大幅に数値を伸ばした。
  • フィリピン(前年比8.8%増)は、天候による米不足などから一時的にインフレが加速し、個人消費の伸びがやや鈍化する場面はあったものの、年間を通しては、持続的な経済成長による所得環境の改善などおおむね良好な外部環境に支えられ、消費を伸ばした。

(表2) 2018年 地域別ビール消費量

  • 日本の消費量については、ビール・発泡酒・新ジャンルの合計

    ※日本の消費量については、ビール・発泡酒・新ジャンルの合計

  • 2018年地域別ビール消費量構成比

解説

  • 地域別では、アジア(前年比0.1%減)の構成比が33.3%(前年33.6%)と、11年連続で1位。
  • 1位のアジアは、ベトナム(前年比7.1%増)、インド(前年比5.7%増)、タイ(前年比1.6%増)、フィリピン(前年比8.8%増)などがけん引したものの、中国(前年比2.0%減)が影響し、5年連続の減少となった。
  • 2位のヨーロッパ(前年比1.2%増)は、ドイツ(前年比1.3%増)、イギリス(前年比5.7%増)、フランス(前年2.7%増)などがけん引し、増加となった。
  • 3位の中南米(前年比1.6%増)は、ブラジル(前年比0.8%増)やメキシコ(前年比5.3%増)などがけん引し、増加となった。

(表3)2018年 国別一人当たりビール消費量

  • (表3)2018年 国別一人当たりビール消費量

解説

  • チェコ共和国は26年連続で1位となった。
  • 上位35カ国では、消費が伸びた国は21カ国。

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