[ヘルスサイエンス領域]

「乳酸菌L.ラクティス プラズマ(プラズマ乳酸菌)」の発見と実用化に高い評価 2021年度 食創会「第26回安藤百福賞」優秀賞を受賞

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2022年3月31日

キリンホールディングス株式会社

キリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典)は、公益財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団の「食創会 ~新しい食品の創造・開発を奨める会~」※1 (会長 小泉純一郎、元内閣総理大臣)が主催する2021年度 食創会「第26回安藤百福賞」※2において「優秀賞」を受賞しました。
※1 食科学の振興ならびに新しい食品の創造開発に貢献する独創的な研究者、開発者およびベンチャー起業家を表彰する「安藤百福賞」表彰事業(後援:文部科学省、農林水産省) を1996年から実施しており、今年で26回目を迎える。
※2 新しい食品の開発と食科学の振興に貢献する独創的な基礎研究、食品開発およびベンチャー支援を目的に設けられた賞。食品や食文化の進歩に関して特に業績のあった個人に贈呈される。

「乳酸菌L.ラクティス プラズマ(以下、プラズマ乳酸菌)」は、健康な人の免疫機能の維持をサポートする乳酸菌です。世界で初めて※3免疫の司令塔pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に働きかけることが論文で報告されています。キリンホールディングス、小岩井乳業、協和発酵バイオが共同で研究を進め、国内外の大学・研究機関の協力のもと、これまで多数の論文・学会発表を行っています。今回の受賞は、この「プラズマ乳酸菌」の発見とこれらの取り組みが評価されたものです。
※3 ヒトでpDCに働きかけることが世界で初めて論文報告された乳酸菌(PubMed及び医学中央雑誌Webの掲載情報に基づく)

受賞種別

2021年 食創会 「第26回安藤百福賞」 優秀賞

受賞者

キリンホールディングス株式会社 ヘルスサイエンス事業部部長 藤原 大介

受賞内容

受賞テーマ:免疫の機能性表示を達成した食品素材「プラズマ乳酸菌」の発見と実用化
受賞内容:
「プラズマ乳酸菌」の発見と実用化を推進し、免疫の機能性表示を可能とした。ヒトが健康を維持するためには、免疫機能を高く維持することが重要である。受賞者は、ヒトのウイルス感染を防御する免疫系の司令塔であるプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を活性化する乳酸菌(プラズマ乳酸菌)を発見するとともに、その作用メカニズムを解明し、ウイルス感染症に対する予防効果の検証を行った。その成果を基に機能性表示食品制度での免疫表示を日本で初めて可能とした。無味無臭の加熱菌体でも効果を発揮するプラズマ乳酸菌は、さまざまな形態に加工が可能であり、幅広い分野の食品で活用されている。プラズマ乳酸菌の発見とその実用化は食品による免疫ケア推進に貢献することが期待され、その業績は高く評価できる。

  • プラズマ乳酸菌

受賞者コメント:キリンホールディングス株式会社 ヘルスサイエンス事業部部長 藤原 大介

このたびは栄誉ある「安藤百福賞」に選出いただき心より御礼申し上げます。私たちは、35年以上にわたる免疫研究を経て、健康に関する社会課題に食の企業として何ができるかを考え、「プラズマ乳酸菌」の着想を得ました。この素材の発見、そして事業化を通して、多くのお客様の健康課題に貢献し、「免疫維持」を通して健康管理するこれからの時代に少しでも貢献できればと考えております。
今回いただいた優秀賞を励みに、今後も免疫を中心とした研究開発に取り組み、プラズマ乳酸菌を世界中に届けられるように、キリングループ一丸となって取り組んでまいります。

キリングループは、長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」において、「食領域」と「医領域」に加え、長年培ってきた高度な「発酵・バイオ」技術をベースにして、人々の健康に貢献していく「ヘルスサイエンス領域」(ヘルスサイエンス事業)を立ち上げ、育成してきました。中でも「免疫」領域においては、「プラズマ乳酸菌」を中心に研究、商品化を進め、CSV※4経営において重要な「健康」という社会課題解決に取り組んできました。
※4 Creating Shared Valueの略。お客様や社会と共有できる価値の創造。

キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。

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