[食領域]

~スティルワインの輸入数量はフランスが7年ぶりにチリを逆転し1位に~

日本国内のワイン消費数量は10年間で約1.3倍に

~スパークリングワインの輸入数量は対前年約1割増。国内ワイナリー数は継続して増加~

  • その他

2022年11月25日

メルシャン株式会社

消費数量※1は40年間で約8倍に。ワインが日常に定着

2020年のワイン消費数量は対前年98.6%と減少したものの、10年前と比較すると約1.3倍に拡大しました。
赤ワイン人気により、大きな消費を生んだ第6次ワインブーム(1997~98年)や、チリを中心とした新世界ワインおよび日本産ブドウ100%で造る「日本ワイン」への人気が高まった2012年からの第7次ワインブームなどを経て、日本国内のワイン消費数量は40年で約8倍となるなど、着実に伸長しています。

課税(出荷)数量※2は10年前と比較すると約2割の増率に

2021年の課税(出荷)数量は国内製造ワインが4.7%、輸入ワインが1.9%減少し、合計で前年を2.9%下回りました。
一方、ワインは酒類の中で中長期的に拡大しており、10年前と比較すると約2割の増率となっています。

スティルワインの輸入数量※3は、7年ぶりにフランスワインが1位に。欧州産ワインの構成比は約6割

2021年は、6年連続で1位だったチリワインを抜いて、フランスワインが7年ぶりに国別輸入数量1位となりました。
構成比は輸入量1位のフランスワインが約3割を占め、3位のイタリア、4位のスペインなどを含めた欧州産ワイントータルでは約6割を占めています。

スパークリングワインの輸入数量※4は前年比約1割増。10年間で約1.6倍に拡大

2020年はコロナ禍による外出自粛に伴う飲食店での需要減などにより前年比約2割減となりましたが、2021年は回復基調となり、前年比約1割増となりました。10年前と比較すると、スパークリングワインの輸入数量は約1.6倍に拡大しています。
日本でも人気がある「シャンパン」の生産国でもあるフランスが全体の約37%を占め、国別輸入数量1位となりました。

日本産ブドウ100%で造る「日本ワイン」の流通量構成比は5.4%となり、前年より増加。ワイナリー数は約1割増加。

国税庁調査※5では2021年1月現在の国内のワイナリー数は413場で、前年より44場増加しました。1位の山梨県、2位の長野県、3位の北海道に続いて、4位の山形県や6位の青森県などの東北エリアも増加しています。
日本ワインの出荷量は、2020年は前年比5%減となったものの、国内市場における日本ワインの流通量構成比は、昨年の5%から0.4%増の5.4%と増加傾向にあります。

※1 国税庁発表の消費数量実績。課税数量とは異なる。
※2 国税庁発表の課税移出数量実績。消費数量とは異なる。
※3 財務省関税局調べによる「ぶどう酒(2L未満)」の数量推移。
※4 財務省関税局調べによる「スパークリングワイン」の数量推移。
※5 国税庁「酒類製造業及び酒類卸売業の概況」

「ワイン参考資料」詳細はホームページを参照ください https://www.kirinholdings.com/jp/investors/library/databook/wine/

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