メルシャン藤沢工場へのPPAモデル※1導入による太陽光発電電力の活用を2023年3月に開始

キリンホールディングス株式会社（社長 磯崎功典）のグループ会社である、メルシャン株式会社（社長 長林 道生、以下メルシャン）は、再生可能エネルギーによる事業運営を推進するため、メルシャン藤沢工場において、PPAモデルによる太陽光発電電力を2023年3月より導入します。当取り組みにより、年間約124tのGHG※4排出量を削減するとともに、メルシャン全体の使用電力の再生可能エネルギー比率を現状の約5％から約8％に向上させます。
メルシャンは2022年1月より日本ワイン「シャトー・メルシャン」の全てのワイナリー※5で購入する全電力を再生可能エネルギー100％に変更していますが、PPAモデル導入による太陽光発電電力の活用は初めてです。
※1：PPAはPower Purchase Agreement（電力購入契約）の略であり、PPAモデルとは、PPA事業者が電力需要家の敷地や屋根等に太陽光発電設備を無償で設置し、そこで発電した電力を電力需要家に販売する事業モデル
※2：RE100は、電力の再生可能エネルギー100％化を目指す企業で構成される国際的な環境イニシアチブ。キリングループは2020年11月にRE100へ加盟し、2040年までに使用電力の再生可能エネルギー100％化を掲げている
※3：人為起源のGHG排出量と除去量がつり合い、大気中へのGHG排出が正味ゼロの状態
※4：温室効果ガス
※5：「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー」（山梨県）、「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」（長野県）、「シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原ワイナリー」（長野県）

神奈川県藤沢市にあるメルシャン藤沢工場は、「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」シリーズや「ビストロ」シリーズといった主力デイリーワインの生産を担っており、メルシャン商品全体の約9割を製造しています。
直近では、2022年3月に発売した世界のワイナリーと共創する新ブランド「Mercian　Wines（メルシャン・ワインズ）」も製造しています。同ブランドは、持続可能なワイン造りを目指して「環境負荷軽減」、「産地との共存」、「人への負荷軽減」、「情報の見える化」の4つのクレド（約束）を掲げており、国内でボトリングすることで輸送時のGHG排出量削減を実現し、「環境負荷軽減」に挑戦するなど、バリューチェーン全体におけるGHG排出量削減の取り組みを進めています。

今回導入するPPAモデルは、三菱商事クリーンエナジー株式会社（社長 藤井 隆男、以下三菱商事クリーンエナジー）の子会社であるMCKBエネルギーサービス株式会社（社長 鈴木 優作）がPPA事業者となり、メルシャン藤沢工場に、大容量の太陽光発電設備を設置し、そこで発電された電力をメルシャンが購入・活用するものです。これまでキリングループは、2022年に先行してキリンビール全9工場への太陽光発電電力の導入・稼働を完了させてきました。また、三菱商事クリーンエナジーと連携し、重油からガスへの燃料転換などGHG削減に向けたさまざまな取り組みを進めており、本件もこの取り組みの一環です。なお、本件は環境省「ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業」の採択を受けての実施となります。

キリングループは、「キリングループ環境ビジョン2050」で“2050年までにバリューチェーン全体のGHG排出量をネットゼロにする”高い目標を掲げており、SBTイニシアチブ※6によるSBTネットゼロの認定を、2022年7月に世界の食品企業として初めて取得しています。
※6：CDP、国連グローバル・コンパクト、WRI（世界資源研究所）、WWF（世界自然保護基金）の4団体が2015年に共同で設立した国際イニシアチブ

当社は、2050年までのネットゼロ実現を目指し、今後も社会と企業のレジリエンス強化へ向けた「キリングループ環境ビジョン2050」の実現に向け、脱炭素社会構築へ向けてリードしていくよう取り組んでいきます。

＜参考＞
・キリングループ環境ビジョン2050
・「シャトー・メルシャン」事業所で購入する全電力を100%再生可能エネルギー化
・「Mercian　Wines（メルシャン・ワインズ）」誕生！「メルシャン・ワインズ　ブレンズ　パーフェクト・ブレンド　レッド／ホワイト」「メルシャン・ワインズ　ボルドー」を3月より新発売

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