[食領域]
キリンビバレッジとスギ薬局が協同し、埼玉県の「スギ薬局」で使用済みペットボトルの「ボトルtoボトル」水平リサイクルを開始
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2023年2月27日
キリンビバレッジ株式会社
キリンビバレッジ株式会社(社長 吉村透留)はドラッグストアを展開する株式会社スギ薬局(社長 杉浦克典、以下スギ薬局)と協同し、3月より埼玉県内のドラッグストア「スギ薬局」6店舖を対象に、使用済みペットボトルを回収してペットボトルに再生する「ボトルtoボトル」水平リサイクルを開始します。
1.実施の背景
日本では、使用済みペットボトルは回収された後、幅広い用途でリサイクルされることが多いため、2021年の「ボトルtoボトル」水平リサイクルの実施割合は20.3%※と低いことに加えて、一度ペットボトル以外のPET製品に再生されたものを、ペットボトルに再生することは技術的に困難です。また、回収される使用済みペットボトルにはゴミなどの異物が混在していることも「ボトルtoボトル」の推進を阻害する要因になっており、リサイクルに適した良質な使用済みペットボトルを安定的に確保することが喫緊の課題となっています。さらに、プラスチックを循環し続ける社会の実現のためには、再生PET樹脂のコストを低く抑える必要があるため、回収スキームの効率化も課題となっています。
※ PETボトルリサイクル推進協議会 「PETボトルリサイクル年次報告書2022」
2.取り組み概要
本取り組みでは、「スギ薬局」に新たにリサイクルボックスを設置するとともに、ポスターなどでリサイクルボックス設置目的の啓発を行い、異物混入を減らし、ラベルとキャップを剥がし洗浄した状態の良質な使用済みペットボトルを回収することを目指します。店頭で回収した使用済みペットボトルは、「スギ薬局」店舗に商品を配送した帰りの便のトラックで店舗から「スギ薬局」物流センターまで運搬します。その後、圧縮加工を行う会社が減容処理を行った後、リサイクラーである遠東石塚グリーンペット株式会社(社長 安田真一)にて樹脂再生を行います。その後、当社が再生PETを使用した容器の飲料の製造を行います。なお、これら一連のペットボトル回収は、株式会社アライン(社長 遠藤正浩)のオンラインシステムによって、リサイクラーへの搬入量がリアルタイムに可視化されます。
3.取り組みの効果
当社とスギ薬局が協同してリサイクルモデルを確立し、「ボトルtoボトル」水平リサイクルの推進に貢献します。また、お客様が自治体による資源物回収日以外でも使用済みペットボトルをリサイクル資源として供出できる場を創出します。
キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。
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