~製造工程で使用するエネルギーの省エネルギー化と、電力へのシフトを加速し2050年までのネットゼロ※1実現に貢献~
キリンビール福岡工場のヒートポンプ導入範囲を23年11月より拡大
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2023年8月9日
キリンホールディングス株式会社
キリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典)のグループ会社である、キリンビール株式会社(社長 堀口英樹、以下キリンビール)は、キリンビール福岡工場(工場長 高橋伸夫)のヒートポンプ※2導入範囲を2023年11月より湯製造工程に拡大します。本取り組みにより、製造に使用するエネルギーのさらなる省エネルギー化を実現し、年間約489tのGHG※3排出量を削減します。キリングループは、 「キリングループ環境ビジョン2050」で掲げる、2030年の中期目標(2030年までに2019年比でグループ全体のScope1とScope2の合計を50%、Scope3を30%削減する)と2050年の長期目標(バリューチェーン全体のGHG排出量をネットゼロにする)実現に向けた取り組みを加速していきます。
※1 人為起源のGHG排出量と除去量がつり合い、大気中へのGHG排出が正味ゼロの状態
※2 気体を圧縮・膨張する操作によって熱を移動させて加熱するシステム
※3 温室効果ガス
キリングループは、GHG排出量削減に向けて、「省エネ(エネルギーの需要を減らす)」「再エネ拡大(GHG排出ゼロのエネルギーを使う)」「エネルギー転換(エネルギーの種類を変える)」の3つを組み合わせて目標達成を目指しています。ヒートポンプの導入は、「省エネ」取り組みの一環です。
キリングループは、これまでも保有している高いエンジニアリング技術を駆使し、ヒートポンプ技術も活用しながらビール工場のエネルギーシステムの再構築に取り組んできました。ビール工場では、製造に使用するエネルギー源として「電力」と「化石燃料」を使用しており、2015年以降キリンビール国内6工場※4にヒートポンプを導入し、年間約4,800t※5のGHG排出量を削減しています。このうち、GHG排出源の大部分はビールづくりの工程で重要な、加熱に使うエネルギー源である「化石燃料」です。キリングループは、ヒートポンプを活用してエネルギー効率を高めることで省エネルギーを実現するとともに、エネルギー源の「電力」へのシフトも進めていきます。その上で、購入電力の再生可能エネルギー化も進めることで、2050年までのネットゼロ実現を目指します。
※4 排水工程ではキリンビール仙台工場・キリンビール取手工場・キリンビール名古屋工場・キリンビール滋賀工場・キリンビール岡山工場・キリンビール福岡工場に導入、生産プロセス工程ではキリンビール岡山工場に導入
※5 排水工程ではキリンビール6工場で約3,800t、生産プロセス工程ではキリンビール1工場で約1,000tの削減
キリングループは、「キリングループ環境ビジョン2050」で“2050年までにバリューチェーン全体のGHG排出量をネットゼロにする”目標を掲げており、SBTイニシアチブ※6によるSBTネットゼロの認定を、2022年7月に世界の食品企業として初めて取得しています。
※6 CDP、国連グローバル・コンパクト、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金)の4団体が2015年に共同で設立した国際イニシアチブ
今後もキリングループは、複合的に発生し相互に関連する環境課題(生物資源・水資源・容器包装・気候変動)に統合的に取り組み、豊かな地球の恵みを将来にわたって享受し引き継ぎたいという思いをバリューチェーンに関わるすべての人々とともにつなぐべく、自然と人に「ポジティブインパクト」を与えるさまざまな取り組みを積極的に進めていきます。
<参考>
キリングループ環境ビジョン2050
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