[ヘルスサイエンス領域]

プラズマ乳酸菌の発見・事業化が令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞

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  • 研究・技術

2024年4月9日

キリンホールディングス株式会社

キリンホールディングス株式会社(社長COO 南方健志)は、科学技術に関する研究開発、理解増進において顕著な成果を収めた功績をたたえる「令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」(主催:文部科学省研究振興局)で、プラズマ乳酸菌の発見・事業化が、「科学技術分野 科学技術賞 開発部門 文部科学大臣表彰」を受賞しました。当表彰の受賞はキリングループとしては初となります。

業績名

免疫の司令塔を活性化する乳酸菌の世界初の発見と事業開発

受賞のポイント

・ウイルス感染防御を行う免疫の司令塔であるプラズマサイトイド樹状細胞を、安全な食素材で直接活性化する乳酸菌(L. lactis strain Plasma、プラズマ乳酸菌)を世界で初めて※1報告したこと
・2020年に日本で初めて免疫機能の機能性表示食品として届出受理されたことで“免疫機能”を持つ新たな食品市場を創出し、国民の健康維持への貢献を可能としたこと。
・プラズマ乳酸菌が、生きた状態(生菌)でなくても効果を発揮する特性を生かし、国内外の企業と連携して幅広い商品展開を行い、免疫市場の創造・拡大に貢献したこと。
※1 ヒトでpDCに働きかけることが世界で初めて論文報告された(PubMed及び医学中央雑誌Webの掲載情報に基づく)

  • プラズマ乳酸菌

受賞者(5名)

・キリンホールディングス株式会社 ヘルスサイエンス研究所 執行役員 所長 藤原 大介
・キリンホールディングス株式会社 ヘルスサイエンス研究所 リサーチフェロー 金内 理
・(元)キリンホールディングス株式会社 ヘルスサイエンス研究所 主任研究員 辻󠄀 亮平
・キリンホールディングス株式会社 ヘルスサイエンス研究所 主任研究員 小久保 健
・キリンホールディングス株式会社 ヘルスサイエンス研究所 研究員 城内 健太

科学技術賞・開発部門について

・科学技術賞・開発部門は、日本の社会経済、国民生活の発展向上などに寄与する画期的な研究開発もしくは発明において、利活用されているものを開発した個人やグループ、または育成した個人を表彰するもの。

受賞者コメント:キリンホールディングス株式会社 執行役員 ヘルスサイエンス研究所所長 藤原大介

このたびは栄誉ある文部科学大臣表彰に選出いただき心より御礼申し上げます。当社は早くから超高齢化社会、さらにはさまざまなリスクが予測不可能に訪れる不確実性(VUCA)の時代の到来を予測し、人々の健康意識は顕在化した段階での治療にとどまらず、予防や未病に広がっていくと考えていました。我々はそのような社会課題に対して食の企業として何ができるかを考え、「プラズマ乳酸菌」の着想を得ました。手軽で経済合理性が高く、応用範囲が広いなど多くの長所を持つこの発明が多くの消費者に支持され生活の中に普及しつつあること、さらに今回このような素晴らしい賞まで頂いたことを心から喜んでおります。今後はこれを励みとして、プラズマ乳酸菌のさらなる研究開発を進め、一人でも多くの人々の健康で幸せな毎日に貢献してまいります。

キリングループは、長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」において、「食領域」と「医領域」に加え、長年培ってきた高度な「発酵・バイオ」技術をベースにして、人々の健康に貢献していく「ヘルスサイエンス領域」(ヘルスサイエンス事業)を立ち上げ、育成してきました。中でも「免疫」領域においては、「プラズマ乳酸菌」を中心に研究、商品化を進め、CSV※2経営において重要な「健康」という社会課題解決に取り組んできました。
※2 Creating Shared Valueの略。お客様や社会と共有できる価値の創造。

キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。

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