[食領域]
今年も、メルシャン椀子(マリコ)ヴィンヤードでの希少種・在来種の植生再生活動を行いました
- 環境
2017年10月13日
写真は当日確認できたカワラナデシコ
長野県上田市丸子地区陣場台地にあるメルシャン自社管理ブドウ畑椀子(マリコ)ヴィンヤードでは、2016年から従業員参加による希少種・在来種の植生再生活動を開始しています。これは、2014年からの生態系調査で、ブドウ畑の中で288種の植物を確認し、希少種も発見したことを受けて2016年から開始したものです。
今年の夏に調査したところ、昨年の活動によって複数の在来種が定着し、花を咲かせているのが確認できています。
2017年9月22日には、2年目となる植生再生活動を従業員参加で行いました。
農研機構・農業環境変動研究センターの先生の指導の下で、広いブドウ畑の中を歩き回り、希少種や良質な草原を代表するような在来種がいた場所の枯草を集め、再生場所に撒く作業をしました。活動した時期が秋なので、既に多くの植物は結実して枯れており、残念ながら花は見ることのできない時期でしたが、来年、再生場所で花を咲かせることを期待して参加者は熱心に活動を行いました。
活動の成果は、来年の夏に確認することになります。 2014年からの生態系調査で、垣根栽培のブドウ畑は広大な草原の役割を果たしていることが分かってきています。今後も、自然豊かなブドウ畑を目指して、活動を継続していく予定です。
椀子ヴィンヤードの中で見つかっている希少種。日本のレッドデータブックで長野県の準絶滅危惧種に指定されている。左:ユウスゲ(キスゲ)、右:メハジキ
※所属(内容)は掲載当時のものになります。