2007年10月31日
■ 参考資料(主要原材料の市況)
(1) 大麦(モルトの基原料)
欧州産の2008年用(2007年産)大麦は、春先の高温少雨と収穫期の長雨により2年連続の不作、加えて豪州での旱魃による2年連続の不作懸念により、直近では2007年用(2006年産)の平均価格の2倍強まで高騰しました。次年度以降、作柄が平年作に回復した場合でも、バイオエタノール需要増大の影響で食用穀物作付面積が増えないという構造変化により、この傾向は長期化すると予想されています。
(2)コーン
大麦同様、バイオエタノール需要増大による需給逼迫や、投機資金の流入により高騰しています。加えて、中国における旺盛な資源需要の影響で海上運賃も過去最高値を更新中であり、2007年用の調達単価は前年比で約+15%となる見込みです。
(3)アルミ
中国経済の成長などによる需要増に加え、原油や他金属価格に比べると割安感があるため投機資金が流入していることもあり、ピーク時には2005年対比で約+70%、2006年対比でも+30%と相場が高騰状況にあります。今後ともこの状況は変わらないと見込まれます。
(4)段ボール古紙
原油価格の上昇や、中国経済の急成長にともない、段ボールの原料となる古紙が中国に流出しており、直近では2006年初比で約+50%上昇しています。今後も古紙の流出は継続すると見られており、更なる高騰が懸念されています。