2007年11月30日

キリン食生活文化研究所 レポートVol.4
「鍋料理の楽しみ方」に関する意識調査結果について
〜鍋料理を食べたい理由の1位は「野菜が多く食べられるから」。健康志向にもあう人気の鍋は?〜

 キリンホールディングス株式会社(社長 加藤壹康)のキリン食生活文化研究所では、調査や当グループが保有している各種資料に基づき、食に関する様々な情報を研究レポートとして随時お知らせしています。今回は、11月上・中旬に全国の20歳以上の男女を対象に「鍋」についてのインターネット調査を実施し、6,977人の有効回答をまとめました。

【トピックス】

  • ■定番の鍋料理は「おでん」「寄せ鍋」「すき焼き」がトップ3。昨年と同じく不動の顔ぶれ。
  • ■家で作ってみたい鍋料理の1位は「チゲ鍋(キムチ鍋)」で、昨年の4位から大幅アップ。日本の鍋文化の中に「チゲ鍋(キムチ鍋)」が定着していることがうかがえる。
  • ■今年お店で食べてみたい鍋料理の1位は「ちゃんこ鍋」。2位以下では「かにすき」「しゃぶしゃぶ」「てっちり」「あんこう鍋」など、季節の高級食材を楽しむ鍋が人気。
  • ■「しゃぶしゃぶ」で良く食べる食材を聞いたところ、「牛肉」「豚肉」が圧倒的に多いが、食べてみたい食材では「牛肉」に続いて「カニ」「鯛(たい)」「平目(ひらめ)」など多彩な食材がランクイン。新しい楽しみ方への期待がうかがえる。
  • ■鍋料理を食べたい理由は、「野菜がたくさん食べられるから」がトップ。「冬の定番だから」「おいしいから」も多く、鍋は健康志向を満たす冬の代表的な日本の食文化であることがうかがえる。
  • ■飲みたいお酒のトップは「ビール」で9割の人が回答。続いて「発泡酒」「焼酎」「日本酒」。

 定番の鍋料理は、「おでん」「寄せ鍋」「すき焼き」がトップ3で、昨年と同じく不動の顔ぶれとなりました。エリア別にみると「寄せ鍋」文化の東日本、「水炊き」文化の西日本の中で、「おでん」が健闘しています。
 家で作ってみたい鍋料理の1位は「チゲ鍋(キムチ鍋)」で、昨年の4位から大幅に上昇しています。定番の鍋料理でもポイントが上昇しており、日本の鍋文化に定着していることがうかがえます。
 一方、今年お店で食べてみたい鍋料理では、「ちゃんこ鍋」が1位となりました。続いて2位「かにすき」、3位「しゃぶしゃぶ」、4位「てっちり」、6位「あんこう鍋」など季節の高級食材を楽しみたい意向が読み取れます。
 「しゃぶしゃぶ」でよく食べる食材を聞いたところ、「牛肉」「豚肉」が圧倒的に多いですが、エリア別にみると北海道の「羊肉」や「タコ」、北陸の「ブリ」など地域の食材を楽しんでいることが分かりました。また、食べてみたい食材では「牛肉」に続いて「カニ」「鯛(たい)」「平目(ひらめ)」が高く、特に女性では「カニ」がトップとなっています。「しゃぶしゃぶ」で多彩な食材を楽しむという、新しい楽しみ方への期待がうかがえます。
 鍋料理を食べたい理由は、「野菜がたくさん食べられるから」が1位で、「冬の定番だから」、「おいしいから」という意見も多く、鍋料理は健康志向とおいしさの両方を満たすことのできる、冬の代表的な日本の食文化であるといえます。
 鍋料理と一緒に飲みたいお酒では、圧倒的な支持で「ビール」(87%)がトップとなり、続いて「発泡酒」「焼酎」「日本酒」があがっています。

 今回の調査から、多くの人が定番はもちろん幅広い種類の鍋を楽しみにしていることが分かりました。