[食領域]
丸子修学館高等学校のみなさんに、シャトー・メルシャン自社管理ブドウ畑の椀子ヴィンヤードを訪問していただきました
- 環境
2018年09月13日
写真上中央はスズサイコ(環境省ならびに長野県のレッドリストで準絶滅危惧種)、写真下は丸子修学館高等学校の学生と先生。
キリンは、環境省と独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金が主催する「全国ユース環境ネットワーク」を支援し、毎年参加校の学生のみなさんの会社訪問を受け入れています。
2018年7月26日には、「全国ユース環境ネットワーク」の参加校である長野県丸子修学館高等学校のみなさんに、シャトー・メルシャンの自社管理ブドウ畑である椀子(マリコ)ヴィンヤードを訪問していただきました。
椀子ヴィンヤードでは、スズサイコ、メハジキ、ユウスゲと言った国レベルの希少種の植物が発見されています。また、国レベルの絶滅危惧種であるウラギンスジヒョウモンやベニモンマダラも飛来しています。
このような希少種をはじめとした多様な生きものを育んでいる理由は20haを超える垣根栽培。これにより、ブドウ畑が広大な草原の役割を果たしているのです。
当日は、植生調査をしていただいている農研機構の先生にも来ていただき、垣根栽培のブドウ畑が守る二次的自然の重要性についても説明をしていただきました。
また、タイミングよく、希少種であるスズサイコや、絶滅危惧種であるオオルリシジミの唯一の食草であるクララを見ることができました。
高校生環境宣言
研修を通して学んだことを今後に対する宣言として発表してもらいました。
高校生環境宣言 | 自然に興味を持ち、自然を大切にする |
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宣言の理由 | 研修を通して、草原を広げたり、希少生物を保護する大切さを学びました。 今の若者は自然に興味がないので、まずは一人ひとりが自然に興味を持つことが大切だと思い、この宣言にしました。 |
高校生の感想
- 最近草原がとても少ないという話を聞き、(メルシャンが)増やすような努力をたくさんしているのがわかり、とてもよかったと思います。希少価値のある植物が見れてよかったです。
- 今日の体験を通してクララなどの希少な生物などをよく知れたので、これからはその知識を活かして自然に興味を持っていけたらいいなと思います。
- 今回の生態系調査を通して、枯れ草を刈り取って集めて撒くことによってまた植物が再生できることを初めて知ったので、今後そういう活動があるなら参加してみたいと思いました。
- 普段の生活では体験できない、貴重な体験ができてよかったです。
- 全国で1%しかない草原を地元の丸子で実際に見れてよかったと思います。
- 今日はクララという生物を知れたことが一番の嬉しいことで、もう少し勉強すればもっと理解が深まったのかなと思いました。でも楽しく学べたのでよかったです。
キリンでは、今後も「全国ユース環境ネットワーク」の参加校の学生のみなさんの訪問を受け入れ、色々な意見を交わして参考にしながら、環境の取り組みを進めていきます。
なお、2017年度は、「近畿地区高校生SDGsセミナー」(2017年10月開始)に参加させていただきました。
詳しくは以下をご覧ください。
※所属(内容)は掲載当時のものになります。