2007年12月17日
(表1)2006年 国別ビール消費量
【解説】
- 2003年にアメリカ合衆国を抜いて以来4年連続で1位の中国は、前年比14.8%の増加となった。2位のアメリカ合衆国との差も1,051万klにまで広がるなど、さらなる拡大を続けている。人口増加や経済の好調に伴う生活水準の向上などにより、飲用層が沿岸部から拡大していることや、海外資本の参入など市場の活性化が要因と考えられる。
- 近年急激な伸びを示している注目市場のロシアは、9.0%増と引き続き成長し、昨年の5位から順位を上げ、初の3位となった。健康志向などを背景に、ハードリカーから低アルコール飲料へのシフトが加速し、今後も拡大を続けると見られる。
- 中国をはじめ、タイ(15.3%増)、ベトナム(7.8%増)などのアジア勢が高い増加率を示している。
- ポーランド(7.2%増)、ウクライナ(12.0%増)、ルーマニア(16.4%増)などの中・東欧諸国や、ブラジル(4.1%増)をはじめ、メキシコ(4.0%増)、コロンビア(7.5%増)などの中南米勢が高い伸びを示した。
- 日本は順位の変動はないが、少子高齢化、嗜好の多様化、酒税改正などの影響により0.7%の微減となっている。