キリンビバレッジ
2024年5月31日
2023年振り返り
- 中長期的な収益性向上に向けて基盤ブランドの「午後の紅茶」「生茶」とヘルスサイエンス飲料にブランド投資を集中させました。基盤ブランドでは高付加価値・高単価商品(「生茶Rich」「午後の紅茶TEA SELECTION」)の発売や、ヘルスサイエンス飲料ではプラズマ乳酸菌入り飲料(「キリン おいしい免疫ケア」)などの新商品を発売し商品ラインアップを強化しました。
- 売上収益は2022年10月に実施した価格改定効果に加えて、基盤ブランドとヘルスサイエンス飲料の高付加価値・高単価商品の拡充による単価向上が影響し、増収となりました。
- 一方で、事業利益は原材料の高騰を価格改定でカバーしきれなかったことや、販売数量の減少や将来のためのマーケティング投資を強化したことにより減益となりました。
2024年計画
- ヘルスサイエンス飲料を強みとした強固な商品ポートフォリオへの変革を加速させ、2024年もブランド育成実現と収益力向上を目指します。
- また持続的な成長を支える事業基盤の強化にも取り組みます。2023年の春から稼働を開始した湘南工場の新製造ラインによる生産能力向上に加えて、2024年物流問題への対応としてエリア生産・エリア販売戦略や輸送方法の変更を進めています。
- 2024年は増収増益を計画しています。基盤ブランドとヘルスサイエンス飲料を中心にマーケティング投資を行い、市場を牽引する販売数量成長を目指します。また一部商品の価格改定と、高付加価値・高単価商品やヘルスサイエンス飲料への取り組みを強化し、単価向上を実現します。特にヘルスサイエンス飲料においてはプラズマ乳酸菌入り飲料のラインアップ拡大や継続したニーズ創造によって、販売数量の伸長を見込んでいます。
事例
「キリン おいしい免疫ケア」の販売数量が着実に伸長
プラズマ乳酸菌入り飲料を中心に、お客様のニーズに合わせた多様な商品を市場に投入し、「免疫ケア」の習慣化に取り組んでいます。2023年に発売した「キリン おいしい免疫ケア」は飲みやすいヨーグルトテイストであり、シリーズ化や6本パック形態の販売によって着実に販売数量を伸ばしています。その増分も寄与し、プラズマ乳酸菌入り飲料全体の販売数量は前年比約4割増と大幅に伸長しました。
2024年は「免疫ケア」の習慣化に加え、お客様が日常的に飲用する「緑茶」や「スポーツ飲料」などのカテゴリーにおいて新商品を発売します。「免疫ケア」の入口・習慣化の商品ポートフォリオを拡充し、プラズマ乳酸菌入り飲料のさらなる成長を目指します。