免疫ケアの浸透を加速させ人々の「健康の土台」をつくる
- 健康
2024年05月31日
新型コロナウイルス感染症の流行を機に、健康へのニーズはますます高まっています。キリンホールディングスの2023年の調査でも「体の内側から健康になりたい」「自分の健康は自分で守りたい」という健康意識はコロナ前に比べ高まったと分かりました。また、高齢化による社会保障費増大で、財政圧迫も懸念され、健康寿命を延ばすことは行政の喫緊の課題と言えます。
その上で私たちは、日常的な健康習慣として「免疫」を維持することが、人間が元来もつ健康の土台をつくると考えます。当社は子どもも大人も健康に過ごせるように、日本中に免疫ケアの大切さを伝える官民連携プロジェクト「げんきな免疫プロジェクト」を2023年5月に発足しました。現在、26企業・1団体・4自治体にご賛同いただき、NHK「チコちゃんに叱られる!」の「チコちゃん」と啓発に取り組んでいます。自治体との取り組みとしては、簡易的な免疫検査キットを用いた検査イベントを神奈川県小田原市・南足柄市と実施。また全国の小学生を対象に、免疫について学ぶ授業も2022年から継続的に実施しています。これまで約2万人以上に授業を行い、保護者も含めた家庭内の意識向上にも取り組んでいます。
さらに海外展開として、プラズマ乳酸菌を配合した飲料「KIRIN iMUSE」をベトナムで販売しています。ベトナムでは健康リスクが高い社会背景を踏まえ、子どもの発育や成長に対する保護者の興味・関心が高く、免疫ケアを日常的に行う人が増えています。
日本国内における「免疫ケア」の名称認知率は過去最高の75%以上(2023年実績)※1となり、着実に浸透しています。免疫ケア市場は拡大しており、プラズマ乳酸菌シリーズの2023年の年間販売金額は、前年比約4割増となる目標金額の200億円を達成。また、パートナー企業とのコラボレーションによりプラズマ乳酸菌配合の機能性表示食品は16社59商品※2に拡大しました。さらにプラズマ乳酸菌の広告コミュニケーション刷新が奏功し、2023年3月に発売した「キリン おいしい免疫ケア」は年間を通じ大きく伸長しました。
キリングループの強みは、発酵・バイオテクノロジーの研究開発力です。35年以上の免疫研究から生まれた独自のプラズマ乳酸菌は、日本で初めて免疫の機能性表示食品として届出公表されました。多くの研究成果で効果が実証され、信頼が事業拡大に貢献しています。また、安全・安心で高品質なブランドイメージと幅広い顧客接点・販路を活用し、身近な飲料やヨーグルト、サプリメントを通じ一気に市場浸透できる点も強みです。プラズマ乳酸菌は多様な剤形で提供できるため、グループ外にも素材を提供し、効果的かつスピーディに価値を拡大できます。
当社グループのヘルスサイエンス事業はまだ成長期にありますが、免疫ケアという新しい健康習慣が当たり前になる未来を実現していきます。また、プラズマ乳酸菌をはじめ、確かなエビデンスに裏打ちされた商品を届け、企業や行政の垣根を越えて健康課題を解決し、人生100年時代における生きるよろこびと、心豊かな生活の実現に貢献します。
- キリンホールディングス調べ(2023年12月)。
- 2023年12月末時点、キリングループ商品を含む。
※所属(内容)は掲載当時のものになります。