ノンアルコールの新しい飲用習慣を提案 適正飲酒習慣を支援
- 酒類メーカーとしての責任
2024年05月31日
キリングループは食、医、ヘルスサイエンスの3領域で価値創造を目指していますが、祖業はビール事業です。CSVは当社グループの経営の根幹ですが、「酒類メーカーとしての責任」をその前提に位置付けています。
私たちは、不適切な飲酒によるアルコールの有害摂取が社会へ悪影響を与えていることを認識しており、酒類を扱う企業としてアルコールの有害摂取によるさまざまな問題の防止に向けて行動する社会的責任を有しています。一方、世界各地で特有の食文化とともにお酒の文化は豊かに育ってきました。この酒類文化を次世代に継承することも、酒類メーカーとしての役割であると考えています。そのため、私たちは、アルコールの有害摂取の根絶に向けて取り組むとともに、健全な酒類文化の醸成に貢献していきたいと考えています。
その取り組みの一例として、キリンビールではノンアルコールビールテイスト飲料「キリン グリーンズフリー」を通した飲酒運転根絶に取り組んでいます。「キリン グリーンズフリー」で、「リフレッシュしたい時に、飲み物の選択肢の一つとして選ぶ」といった新しいノンアルコール飲料の楽しみ方を提案しています。これまでの、アルコールの代替品として飲むという動機ではなく、積極的な飲用という価値を提供することでお客様の選択肢を広げ、飲酒運転根絶やアルコールの有害摂取の根絶につなげていくことを目指しています。そういった社会課題をお客様により身近な問題として捉えていただけるのではないかと考え、ブランドと連携した動画制作やSNSによる配信を実施しました。
また、キリンビバレッジでの取り組みでは、健康経営を支援する法人向けサービス「KIRIN naturals(キリン ナチュラルズ)」を展開しています。そのなかでキリン独自の「適正飲酒プログラム」を提案しています。LINEを活用して飲酒量を記録、管理栄養士のアドバイスによる継続支援、「キリン グリーンズフリー」を中心としたノンアルコール飲料を活用した置き換え習慣の推進などを通じ、従業員の適正飲酒習慣促進による生活習慣病リスク低減や生産性向上に取り組んでいます。
当社グループは適正飲酒啓発を推進することで、アルコールの有害摂取の根絶を目指すとともに、社会的責任を果たし、酒類事業環境の維持継続につなげていきます。また、ノンアルコール・低アルコール商品を成長させ、お客様の目的に応じた選択肢を拡充し、アルコール摂取量のコントロールを支援します。
※所属(内容)は掲載当時のものになります。