ライオン

2024年5月31日

主力商品のブランド力強化および
豪州・北米のクラフトビール拡充と組織改革により、収益性を高める

主力商品のブランド力強化および豪州・北米のクラフトビール拡充と組織改革により、収益性を高める

  • ライオン 2023年実績 売上収益 2,811億円 事業利益 324億円 ライオン 2024年計画 売上収益 2,963億円 事業利益 353億円

  • ライオン 2023年実績 売上収益 2,811億円 事業利益 324億円 ライオン 2024年計画 売上収益 2,963億円 事業利益 353億円

2023年振り返り

  • 主力商品のブランド力強化に取り組んだ結果、健康意識の高まりを捉えた「Hahn」の販売が好調だったほか、「XXXX(フォーエックス)」なども堅調に推移しました。また、成長するRTDカテゴリーにおいて日本国内で展開する「キリン 氷結®」ブランドの豪州・ニュージーランドでの製造および販売を開始しました。
  • 北米クラフトビール事業では、「Voodoo Ranger(ブードゥー・レンジャー)」が引き続き好調に推移したことに加え、Bell's BreweryとNew Belgium Brewingの統合効果も順調に発現しています。
  • 売上収益は、豪州・ニュージーランドは「Hahn」の好調に加え、価格改定効果などにより増収となりました。北米クラフトビールは、「Voodoo Ranger」の販売好調に加え、Bell'sブランドの販売数量トレンドの向上、価格改定効果により、増収となりました。
  • 事業利益は、主力ブランドなどへのマーケティング投資強化や、原材料などの高騰影響を価格改定効果などで相殺し、増益となりました。

2024年計画

  • 豪州においては、主力ブランドへの投資をさらに強化するとともに、RGMを実施し持続的な売上収益と事業利益の成長を目指します。
  • 成長するRTDカテゴリーにおいて、「キリン 氷結®」ブランドの複数フレーバー展開により強固なマーケットプレゼンスを実現します。
  • 北米クラフト事業においては販売体制の強化および「Voodoo Ranger」ブランドを伸長させ、市場を上回る成長を継続させていきます。

※Revenue Growth Management:最適な商品を最適な顧客に最適な価格で販売し、売上を最大化する手法

事例

北米クラフト事業の統合効果最大化

北米クラフト事業では、2023年にDaleville(Virginia州)にある醸造所を取得し、製造能力の強化を図るとともに北米市場で急成長しているRTDの製造能力も獲得しました。また、販路拡大など2つのブルワリーの統合効果により、Bell'sブランドの販売が好調に推移し、北米クラフト市場を大きく上回る1割増の成長を実現させました。同時に調達の見直しや製造拠点運用変更などのSCMにおける取り組みにより原価高騰を上回るコスト削減を実現したことで事業利益も3割増と大幅に増加しました。