2025年時点CSVコミットメント一覧
「CSVコミットメント」は、「グループ・マテリアリティ・マトリックス」を踏まえてグループ経営理念を社会的存在意義に翻訳した「CSVパーパス」の実現に向けて、各事業が取り組む中長期のアクションプランです。
社内管理上は、毎年目標値の見直し・アップデートを行っており、その実行状況を四半期毎にモニタリングし、キリンホールディングス取締役会にも報告しています。
CSVコミットメントへの取り組みを通じて、グループ全体で社会的価値を創出するとともに、競争力強化と事業の成長という経済的価値につなげてCSV経営を深化させます。
酒類事業を営むキリングループとしての責任
経営諸課題 | 特に貢献する SDGsターゲット |
CSVコミットメント | ||||
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アプローチ | 成果指標 | 会社/部門 | 目標値 | 目標年 | ||
アルコール関連問題への対応 | 3 | お酒に適正な飲酒の情報を提供し、適正飲酒啓発を推進することで、アルコールの有害接種の根絶に繋げるとともに、酒類を製造・販売する企業グループとしての社会的責任を果たし、酒類事業環境の維持継続に繋げます | 適正飲酒啓発プログラムの参加・閲覧数 | キリンビール | 2,000万人以上 | 2025~2027年累計 |
メルシャン | 8,550人 | 2025~2027年累計 | ||||
ライオン | Alcohol&Me(適正飲酒啓発)のエンゲージメント指数の向上(2026年比) | 2027 | ||||
3 | ノンアルコール・低アルコール商品の提供を通じて、お客様の目的に応じた選択肢を拡充し、お客様のアルコール摂取量のコントロールを支援するとともに、ノンアルコール・低アルコール商品による事業成長に繋げます | ノンアルコール・低アルコールの構成比増率 | キリンビール | ノンアルコール・低アルコール構成比増 | 2027 | |
ノンアルコール・低アルコールの飲用機会の拡大に繋がるような商品・SKUの上市やそれに繋がる活動 | メルシャン | ノンアルコール・低アルコールの飲用拡大に繋がる4商品の上市とその活動 | 2027 |
健康
経営諸課題 | 特に貢献する SDGsターゲット |
CSVコミットメント | ||||
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アプローチ | 成果指標 | 会社/部門 | 目標値 | 目標年 | ||
免疫機能の維持支援 栄養へのアクセス向上 |
3 | プラズマ乳酸菌入り商品を育成・拡大することで、免疫ケアの市場を確立するとともに、お客様の健康維持と事業の成長へと繋げます | プラズマ乳酸菌継続摂取人数 | キリンビバレッジ | 100万人 | 2027 |
生活習慣病の予防支援 | 3 | 無糖・減糖の商品を育成・拡大することで、日常の食生活を通じてお客様の健康維持に貢献するとともに、事業の成長へと繋げます | 砂糖使用量削減 | キリンビバレッジ | ▲2,300t(2020年比) | 2030 |
免疫機能の維持支援 生活習慣病の予防支援 |
3 | “おいしい食品“を通じた 「予防支援」の提供と免疫市場の拡大を通じ、食を通じた心と体の健康へ貢献し、事業の拡大を目指します | キリングループにおけるヘルスサイエンス商品を通じ、与えた社会的インパクト 下記➀+➁の合計 ➀“種類別”で牛乳、加工乳、発酵乳、家庭用チーズの摂取人数 ➁啓発活動でリーチした人数 |
小岩井乳業 | 94.5万人 | 2034 |
免疫機能の維持支援 | 3 | “おいしい食品“を通じた 「予防支援」の提供と免疫市場の拡大を通じ、食を通じた心と体の健康へ貢献し、事業の拡大を目指します | 免疫ケア商品群の摂取人数 | 小岩井乳業 | 8.2万人 | 2034 |
心身のパフォーマンスの維持・向上の支援 | 2,3,9 | 健康食品などへの配合成分シチコリンを供給し、幅広い年代のお客様の脳機能をサポートし、活き活きした健康的生活を支援します | シチコリン配合製品(健康食品、飲料など)の継続摂取者数および啓発活動でリーチした人数 | 協和発酵バイオ | 160万人 | 2027 |
免疫機能の維持支援 生活習慣病の予防支援 心身のパフォーマンスの維持・向上の支援 栄養へのアクセス向上 |
3 | 自社商品を通じてお客様の健康課題解決に貢献し、自社の売上増加に貢献します | キリングループにおけるヘルスサイエンス商品を通じ、与えた社会的インパクト ①商品でリーチした人数 |
キリンホールディングスヘルスサイエンス事業部 | 35.2万人 | 2027 |
免疫機能の維持支援 生活習慣病の予防支援 心身のパフォーマンスの維持・向上の支援 栄養へのアクセス向上 |
3 | 健康課題の啓発活動を通じてお客様の各健康課題への意識向上に貢献し、自社の売上増加に繋げます | キリングループにおけるヘルスサイエンス商品を通じ、与えた社会的インパクト ②啓発活動でリーチした人数 |
140万人 | 2027 | |
免疫機能の維持支援 | 3 | 自社免疫商品を通じてお客様の土台の健康へ貢献し、自社の売上増加に貢献します | 免疫市場規模拡大への貢献度 ①商品でリーチした人数 |
25.3万人 | 2027 | |
3 | 免疫の啓発活動を通じてお客様の健康意識の向上に貢献し、自社の売上増加に繋げます | 免疫市場規模拡大への貢献度 ②啓発活動でリーチした人数 |
140万人 | 2027 | ||
栄養へのアクセス向上 | 2,3 | 健康教育を通じて、サプリメントの活用機会の創出と健康結果の改善を図ります | Blackmores Instituteが提供する信頼ある健康教育のタッチポイント数増加 | ブラックモアズ | ヘルスケアプロフェッショナルへの教育タッチポイント数と教育モジュール提供数の合計を2026年以上に増加 | 2027 |
Life-changingな医薬品の創出と提供 | 3 | 社会的・経済的にインパクトの高い主要国でのグローバル品の上市状況を適応別・用法別に目標値を設定し、実績値を報告することで、Life-changingな医薬品の創出と提供に繋がる指標とする。 | 社会的・経済的にインパクトの高い主要国(日本・米国・カナダ・イギリス・フランス・イタリア・ドイツ・スペイン)8か国における、Crysvita・Poteligeo・Libmeldy/Lenmeldyの適応別の上市状況 | 協和キリン | ※4CRV_XLH(Adult):8/8 CRV_XLH(Pediatric):8/8 CRV_TIO:6/8 POT_CTCL:8/8 Libmeldy_PSLI:6/8 |
2027 |
健康経営の実現 | 3 | 従業員とその家族が心身共に健康であることを基盤とし、従業員に挑戦する力が生まれ、成長を実感し活き活きと働くき、個々の能力を発揮できる状態を目指します | プレゼンティーイズム | キリンホールディングス人財戦略部 | 66.5% | 2027 |
3 | 適正体重維持者率 | 66.0% | 2027 | |||
3 | AUDIT※18点未満割合 | 73.0% | 2027 | |||
食の安全・安心の確保 | 2 | 国際認証(GFSI認証スキーム・ISO22000スキーム)を活用した衛生管理、食品安全管理体制をグローバルに推進していきます | 食品安全の国際認証(GFSI※2認証及びISO22000)取得率 | キリンホールディングス品質保証部 | 97% | 2027 |
労働安全衛生の確保 | 3 | 企業競争力の源泉である人財が安全・安心に働くことができる職場をつくることで、全ての従業員が潜在能力を発揮し各事業の成長へとつなげます | LTIR※3 | キリンホールディングス人財戦略部 | 2.00 | 2027 |
- Alcohol Use Disorders Identification Testの略。 アルコール依存症スクリーニングテスト
- Global Food Safety Initiativesの略。 世界規模で食品安全を改善する活動に取り組む非営利団体
- Lost Time Incident Rateの略。休業災害度数率
- CRV:Crysvita,POT:Poteligeo,XLH:X-linked hypophosphatemia(X 染色体連鎖性低リン血症性くる病),TIO:tumor-induced osteomalacia(腫瘍性骨軟化症),CTCL:Cutaneous T-Cell Lymphoma(皮膚T細胞リンパ腫),PSLI::pre-symptomatic late infantile(臨床症状を伴わない乳児期遅発型)
コミュニティ
経営諸課題 | 特に貢献する SDGsターゲット |
CSVコミットメント | ||||
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アプローチ | 成果指標 | 会社/部門 | 目標値 | 目標年 | ||
食に関わる経済の活性化 | 8,11,17 | 農場作業ボランティア参画を通じた産地への興味関心拡大により、ワイナリー周辺地域の経済活性化に寄与します | 実際に産地を訪れるボランティア参加人数 | メルシャン | 1,700人 | 2027 |
8,11,17 | Visitor Centerおよび提供するサービスをより魅力的にして来場者数を増やすことで、当社の事業利益の向上を目指すだけでなく、ケンタッキーのバーボン産業全体の集客力を高め、地域コミュニティでの消費拡大にも貢献します | ①Visitor Centerへの来場者数 ②NPS(満足度) |
フォアローゼズ | ①10万人以上 ②75%以上 |
2027 | |
ウェルビーイングを育むつながりと信頼の創出 | 11 | 各商品ブランドが、それぞれ掲げる社会課題解決に向けてブランドアクションを実行し、アクションに対するお客様の共感を商品展開機会の拡大と事業の成長に繋げます | コミュニティブランドのブランドアクションへの共感度 | キリンビール | 2026年以上 | 2027 |
3 | 「免疫ケア習慣」 の啓発活動を通じて、お客様・地域コミュニティの課題解決・緩和を支援するとともに、 「免疫ケア習慣」 の浸透にも繋げます | 免疫ケアセミナーリーチ人数 | キリンビバレッジ | 2,000人 | 2027 | |
11 | 親しい人とゆっくりと楽しまれるワインの特性を生かし、商品や提案を通じたアプローチにより、人とのつながりを感じられる場や豊かな時間を創出します | ワインカテゴリー活性化に繋がる商品提案と市場へのアプローチ | メルシャン | ワインカテゴリー活性化に繋がる10商品の上市と活動 | 2027 | |
3 | 患者中心を謳う協和キリンにとって大切なステークホルダーである患者さんに笑顔を届けることにより、ウェルビーイングを育むと共に事業の拡大に繋げます | 社会的・経済的にインパクトの高い主要国(日本・米国・カナダ・イギリス・フランス・イタリア・ドイツ・スペイン)8か国における、Crysvita・Poteligeo・Libmeldy/Lenmeldyの適応別の上市状況 | 協和キリン | CRV_XLH(Adult):8/8 CRV_XLH(Pediatric):8/8 CRV_TIO:6/8 POT_CTCL:8/8 Libmeldy_PSLI:6/8 |
2027 | |
11 | 40年を超えるサッカー応援姿勢を強みに、サッカーを通じて家族や仲間とのつながりを深め、人の心によろこびを生み出す「キリンファミリーチャレンジカップ」など日本サッカー協会との協働により、人々の心と体の健やかさをサポートし、人と人がつながるこころ豊かな社会に貢献します | 「キリンファミリーチャレンジカップ」の全国開催と、参加者調査「人や社会によいことをしている」スコア | キリンホールディングスマーケティング戦略部 | ①累計全国6会場で実施 ②参加者調査項目「人や社会によいことをしている」イメージ:平均で8割以上獲得 |
2027 | |
原料生産地と事業展開国におけるコミュニティの持続的な発展 | 2,4,11,12,15,17 | 茶葉農家支援(環境再生型農業支援、人権チェックリスト、等)を通じて、紅茶生産農家のwell-being向上と持続的・安定的な茶葉調達の実現に繋げます | スコアカードの展開農園数 | キリンビバレッジ | スリランカのキャンディエリアにおける、調達量および調達農園の50%以上をRA・SC農園とする | 2030 |
原料生産地と事業展開国におけるコミュニティの持続的な発展 | 11 | ワインの品質向上やワイナリーと産地の一体訴求を通じて、生産地の持続的な発展に寄与します | 産地の名声向上に繋がる客観的な品質の証としてのコンクールにおける受賞獲得 | メルシャン | 日本ワインコンクールでのメダル受賞とそこに向けた活動 :メダル受賞数20 |
2027 |
環境
経営諸課題 | 特に貢献する SDGsターゲット |
CSVコミットメント | ||||
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アプローチ | 成果指標 | 会社/部門 | 目標値 | 目標年 | ||
持続可能な生物資源の利用 | 4,15 | ワインの生産を通じたネイチャーポジティブ経営を実現します | 30BY30自然共生サイトの認定取得とそれに向けた活動 | メルシャン | 3ヴィンヤードでの認定(椀子再認定含む)及びその為に必要な活動の実施 | 2027 |
15 | 調達と操業による自然への影響を最小限に抑え、依存関係を理解し、サプライチェーンを強化します | 自然豊かな未来への当社の取り組みを反映するTNFDフレームワークに沿った開示の増加 | ブラックモアズ | 全ての気候情報開示をAFRS-2に準拠するとともに、20件以上の自然関連情報開示を行う | 2030 | |
2,12 | ジャストインタイムの追求(需給予測精度の向上、等)とそれでも余剰する商品はフードバンクを通じて有効活用し廃棄量を削減します | フードウェイスト発生削減率 | キリンビバレッジ | 60%(19年比) | 2027 | |
12,13 | 限りある生物資源の有効活用と、廃棄物の効率的な回収及び容器包装由来の温室効果ガス管理強化によるScope3の管理を通じて責任ある企業としての役割を果たします | 埋め立て廃棄物の削減 | ブラックモアズ | 工場から出る廃棄物の80%を埋め立て処分ではない方法で処理する | 2030 | |
持続可能な水資源の利用 | 6 | 事業活動における水使用量を削減するとともに、水源地保全活動等を行うことで、水資源の持続可能性確保に繋げます | 持続可能な水資源利用の推進 | ライオン | 水ストレスの高い工場(XXXX, Tooheys, Boags)における用水原単位 2.4l/l未満 | 2027 |
持続可能な水資源利用の推進 | ライオン | 水ストレスの高い工場(Fort Collins)における用水原単位 3.4l/l未満 | 2027 | |||
用水使用量の削減率 | 協和発酵バイオ | 32%(2015年比) | 2030 | |||
用水使用量の削減率 年度計画の進捗度 |
協和キリン | 40%(2019年比) | 2030 | |||
気候変動の克服 | 7,13 | 早期にRE100を達成し、自社の使用エネルギーを100%再生可能エネルギー起源にすることに加えて、再生可能エネルギーを社会に広げ、ステークホルダーと共に脱炭素社会に寄与するビジネスモデルの構築に繋げます | GHG排出削減率(Scope1+2、19年比) | キリンビール | 55% | 2030 |
キリンビバレッジ | 55% | 2030 | ||||
メルシャン | 55% | 2030 | ||||
ライオン | 55% | 2030 | ||||
協和発酵バイオ | 55% | 2030 | ||||
協和キリン | 55% | 2030 | ||||
ブラックモアズ | 50% | 2030 | ||||
コーク・ノースイースト | 25% | 2030 | ||||
グループ全体の使用電力の再生可能エネルギー比率 | キリンホールディングスCSV戦略部 | 100% | 2040 | |||
GHG排出削減率(Scope3、19年比) | キリンホールディングスCSV戦略部 | 30% | 2030 | |||
容器包装の持続可能な循環 | 12,14 | ブランド横断で再生PETの使用を推進し、容器包装が持続的に循環する姿を目指すとともに、企業・ブランド価値向上に繋げます | リサイクルPET樹脂の割合 | キリンビバレッジ | 53% | 2027 |
12 | 容器包装量の削減を通じて資源の安定確保に貢献し、資源を利用する企業グループとしての社会的責任を果たし、企業活動の維持継続に繋げます | プラスチック製容器包装の削減量 | メルシャン | プラスチック樹脂20t削減(2023年比) | 2027 | |
13 | 使用するアルミニウムの製造時に排出されるCO2の量を削減します | iMUSEサプリメントにおける非金属包材への切替に向けた実機評価の実施 | キリンホールディングスヘルスサイエンス事業部 | 非金属包材の採用 | 2027 |