キリングループは「CSV(Creating Shared Value:社会と共有できる価値の創造)」を事業運営の根幹に据えています。人材、ブランド、研究開発、サプライチェーン・ITといった経営資本の強化によって、グループの強みである価値創造基盤となる「技術力」「マーケティング力」を高め、酒類、飲料、医薬・バイオケミカル、さらにそれらのシナジー効果から生まれる多様な分野にビジネスを展開。それぞれの事業分野で提供する商品・サービスを通じて経済的価値・社会的価値を高め、次の成長に向けて経営資本を強化していく―こうした価値創造のサイクルを回し続けることで、持続的な成長を目指しています。
キリングループの価値創造の基盤は「技術力」と「マーケティング力」です。「技術力」とは、研究開発だけを指すのではなく、生産技術やエンジニアリング技術、原材料調達や物流なども含めたトータルな技術力であり、私たちの強みです。また「マーケティング力」とは、広告や販促活動のみならず、潜在ニーズを洞察して、商品・サービスとして具現化し、お客様や地域社会とともに新たな市場を創造していく力です。この2つの強みに「人材」「ブランド」「研究開発」「サプライチェーン・IT」の無形資産をインプットして進化させ、グループの事業を通じて世界各地で人々の健康や地域コミュニティの発展、そして環境保全につながる新たな価値を提供していきます。ここでは、キリングループの強みを活かした価値創造への取り組み事例をご紹介します。
統合報告書では、グループの企業価値を財務・非財務の両面から統合的に説明しています。「KIRIN REPORT 2018」では、キリンのDNAに基づくグループの強みと中長期の目指す姿を「価値創造モデル図」をガイドとして、わかりやすくまとめました。
Kirin Report2018は投資家との共通言語となる「価値協創ガイダンス」を参考とし、価値創造モデル図(当社ビジネスモデル)や無形資産の強化など、価値創造の流れの全体像が伝わるよう体系的なストーリーづくりを心掛けました。本誌が投資家との対話のきっかけとなり、相互理解が深まることを目指しました。
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